研究課題/領域番号 |
19K03160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
縣 秀彦 国立天文台, 天文情報センター, 准教授 (30321582)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 天文教育 / 天体望遠鏡 / アクティブラーニング / STEAM / 課題解決学習 / 天体観察 / 量的研究 / 教材開発 / COVID-19感染症対策 / 自宅学習 / 望遠鏡 / 月の学習 / 惑星 / COVID-19対策 / ICT補助 / 中学校理科 / 教員研修 / IAU100 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業改善を中学校理科で目指す場合、「地球と宇宙」での教授法やカリキュラム改善、教具の整備等の必要性が指摘されている。一方、学校教育のICT化によって公立中学校等においてもタブレット等の生徒利用が可能になりつつある。中等教育における海外での実態を調査するとともに、中学校での天文単元の新指導方法を具体的に提案し、協力校での実践によってその効果測定を行う。 具体的には、家庭に持ち帰って学習可能な天体望遠鏡キットの活用を目指す。教員研修等を行うことで、新学習指導要領下で全国標準の指導方法の共有を目標とする。更に国際標準の指導ガイドラインやその教具の普及にも努める。
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研究成果の概要 |
問題解決型の探究活動を重視する今日の初等中等教育において,多くの学校において採用可能な天体望遠鏡活用方法を提案する.小学6年生107名が事前学習の後,各自,「国立天文台望遠鏡キット」を8日間,自宅に持ち帰り,月の観測を行ったところ,約9割の児童がクレーターの存在を確認した.一方,中学3年生40名が2ヶ月間,本キットを自由に使ってみたところ,期待した教育効果は得られなかった.学年に関係なく,望遠鏡を使うための事前指導と望遠鏡を使う目的・目標の理解が重要である.また,新型コロナウィルス感染症予防の観点からも,自宅における望遠鏡を用いた観察の導入を提言する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング的な学び)の視点に立った授業改善を,小学校と中学校の理科・天文単元で直接利用可能なように,具体的な教具・教材を独自に開発し頒布するとともに,その有用性や利用のあたっての注意事項を複数の授業実践の考察から示した. 新型コロナウィルス感染症予防の観点からも,小・中学校に限らず,夜間に集まっての従来の観察会ではなく,天文の各学習単元において自宅における望遠鏡を用いた観察の導入を提言した.さらに各学校において持ち帰り可能な組み立て式望遠鏡キットの教具としての人数分の整備が不可欠であることを示した.
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