研究課題/領域番号 |
19K03161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
池ノ上 芳章 東北大学, 工学研究科, 特任教授 (30790993)
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研究分担者 |
森谷 祐一 東北大学, 工学研究科, 教授 (60261591)
須藤 祐子 東北大学, 工学研究科, 特任准教授 (70344687)
武田 浩太郎 東北大学, 工学研究科, 講師 (80727214)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 企業戦略 / 財務諸表 / 創造力 / 事業立案 / 工学教育 / 産学共創 / リーダー育成 / 効果検証 / 国際戦略 / リーダー / 世界動向 / 産学連携 / 新型コロナ / 富 / 産学連携、新型コロナ、富の平等 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、財務諸表をベースに工学系学生の創造力を高める教育プログラムの開発とその効果検証研究を行う。本研究者は過去5年間の“財務諸表(決算書)の考え方”で企業戦略や世界の動きを学び取る、工学部1年生以上を対象とした“創造力”を高める課題解決型PBL教育を大学独自で行ってきた。しかしながら、受講者の理解・意識分析に係る教育効果の測定や手法等の確立に至らず、財務諸表の単なる数字的な分析に終わり、社会から評価されるレベルの産業創造(コト作り)教育まで到らなかった。本研究者らは、企業参加型の『産学連携して』財務諸表をベースにした新たな教育プログラム開発とその教育効果検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、研究主題を「創造性豊かな人材をいかに育成するか」という問いとし、解決手段を「新たな形の工学教育プログラムを開発する」とする教育研究である。工学系学生のための次世代リーダー育成としてアントレプレナーシップ教育プログラムを開発し、10年間の受講修了生延べ282名の振り返りレポート及び新事業提案から、その教育効果(受講者の学習成果)の測定を行った。さらに、学部1年生から育成すべきとした「世界を広く見て、その変化を各種データに基づいて分析し、本質を掴んで、グローバル戦略を立てる」基礎力を構成する5つの能力/視点でプログラム内容・方法及び受講生の属性とどのような関係にあるかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した教育プログラムは、国際変化を反映する経営報告(有価証券報告書)の財務諸表を基盤とし、それ以外の多くの公開データを収集・分析して、新規事業提案により企業が成長する戦略を立てるプログラムである。教え過ぎずに「学生自ら考える」主体性、複数の企業経営層の参画による産学共創、国際機関や海外大学と連携した国際性等を持つ教育の枠組を構築することができた。 教育プログラムで習得を目指す能力に、プログラムの内容・方法及び受講者の属性がどのように関係しているのか、その構造を示すことができた。本研究で見出した手法は、他の教育プログラムにも適用可能と考えられ、教育プログラム自体を評価する手法となる。
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