研究課題/領域番号 |
19K03206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 西武文理大学 (2021-2023) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
菅原 育子 西武文理大学, サービス経営学部, 准教授 (10509821)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高齢者の社会関係 / 社会活動 / 主観的well-being / 獲得と喪失 / 社会参加活動 / 社会関係 / 社会参加 / 高齢者 / 友人関係 / 近隣関係 / 喪失と獲得 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の経験する、友人、近隣などをはじめとする社会関係の喪失と獲得のプロセスを明らかにし、社会関係が心理社会的効用を媒介して主観的well-beingに影響を与えるモデルを構築する。同時に、高齢者の社会関係の変化を促進または阻害する個人要因、社会環境要因を明らかにする。以上の目的のため、高齢者を対象とした半構造化インタビュー調査と量的社会調査を実施する。高齢者の社会関係の変容と主観的well-beingをつなぐメカニズムを解明し、加齢に伴い生じうる孤立や孤独の予防につながる知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
社会関係は心身の健康や主観的well-beingに肯定的な影響をもたらす重要な要因である。高齢者において社会関係が主観的well-beingに影響する心理社会的プロセスを、関係の喪失と獲得というダイナミックスに着目し明らかにすることを目的とした。 一般高齢者を対象とした調査およびオンラインでの社会的交流をもつ高齢者への調査を行い、コロナ禍における社会関係や社会活動の維持や喪失のプロセスのモデル化を行った。高齢者の社会関係の維持・喪失に影響する個人要因、社会環境要因について検討し、モデルに組み込んだ。社会関係とwell-beingを繋ぐ複雑な経路を解明する一助となる結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報技術の発展や感染症の世界的流行という時代的イベントによって人と人のつながりの様相は近年大きく変化している。それは高齢者においても同様であり、社会関係を豊かに維持し発展させる者と、社会的孤立や孤独の状況に陥る者とが併存している。本研究ではそのような差が生じるプロセスを質的研究から明らかにするとともに、量的研究で社会関係や主観的well-beingの変化を生じさせる個人要因、社会環境要因を検討した。本研究の成果は社会関係とwell-beingをつなぐ心理社会的経路を明らかにする研究であり、またその知見は高齢者の孤独や孤立の予防、高齢期のwell-being実現のために活用されるものである。
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