研究課題/領域番号 |
19K03209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
田崎 勝也 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00350588)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 反応スタイル / 手抜き回答 / レスポンススタイル / 回答バイアス / satisficing / 反応バイアス / レスポンス・スタイル / Web調査 / インターネット調査 / Satisficing / 無気力回答 / 特異項目機能 / 紙面調査 / 回答モニター / DIF / 等価性 / Satisfice / 共分散構造分析 / RIRSMACS |
研究開始時の研究の概要 |
近年,インターネットを利用した調査(i.e., Web調査)が増加の一途をたどっている。しかし,Web調査の妥当性や信頼性についてはまだまだ不明なことが多い。謝礼を目的に調査に協力するモニターの回答行動,画面のスクロールやラジオボタンによる回答,プルダウンメニューからの項目の選択など,Web調査には旧来の紙面による調査にはみられない特性がある。 本研究では,こうしたWeb調査の特殊性が調査の妥当性・信頼性に如何に関与するのか,反応バイアスの発生頻度や強度の検証を通して,Web調査データの信憑性について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,Web調査データに潜む反応バイアスに着目し,インターネットという特殊な調査環境や「プロの回答者」(professional respondents)としての回答モニターの特性が調査の妥当性・信頼性に及ぼす影響を検討することである。Weijtersら(2008)によって見出されたRIRSMACSモデルを用いて,リカート尺度への反応バイアス(たとえば5件法のリカート尺度で中間的評価の3を好んで選択する傾向)を特定し,異なる調査環境(紙面調査や学生への調査)でその多寡を比較するとともに、RIRSMACSの補正力も合わせて検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
住民基本台帳の閲覧制限や固定電話をもつ世帯の減少など社会環境の変化を受けて,留置法やRDD法などの従来の手法では社会調査の実施が困難になった。こうした背景からインターネットを利用したWeb調査が注目されるようになっているが,Web調査の特殊性がデータの妥当性や信頼性にどのような影響を与えるのかわかっていないことも多い。今後も増加することが見込まれるWeb調査の実態を把握し,調査の信憑性を高めるための研究や知見は社会的意義と共に学術的に高い価値がある。
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