研究課題/領域番号 |
19K03225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
小林 敬一 静岡大学, 教育学部, 教授 (90313923)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 教授による学習 / 教授準備学習 / 教授的説明 / 協同活動 / 構成的処理 / 大学生 / 教授準備 / ピアチュータリング / 直接教授 / 学習効果 / フェーズ関連づけ |
研究開始時の研究の概要 |
他者に教えることで学ぶという過程は,学習者主体の対話的な学習活動において核になる過程の1つといえる。本研究では,教えるための準備としておこなう学習が学び手と対面しておこなう教授による学習の重要な規定因であるという仮定の下,両者の組み合わせでどのような学習効果が得られるか,そこにはどのような心理的メカニズムが関わっているか実験的に調べる。また,教授準備学習と対面教授を組み込んだ授業実践をおこない,学習効果を最大化する方法とその条件を探る。
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研究成果の概要 |
学習者は他の学習者に教えることでより深く学ぶことができる。本研究では,教えることによる学習の効果を高め得る要因として教える前の準備(教授準備)に着目し,両者の関係や教授準備過程の影響を調べる実験を実施した。実験の結果,教授準備のし方によって教えることによる学習の所産が変わることを見出した。また,協同で教える準備をする協同的教授準備を提案し,個人で教える準備をする場合よりも,教えることによる学習の効果を高めることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピアチュータリングやグループ活動など,学習者が他の学習者と共に学習を進めていく活動は数多い。そうした活動では,学習者が他の学習者を教えることがしばしば見られる。本研究の成果は,教えることの準備が果たす役割という観点から教えることによる学習の背後に存在すると仮定される心理的メカニズムに迫り,その解明に寄与するものである。加えて,教えることによる学習の効果を高める方法や条件について実践的な示唆を与えるといえる。
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