研究課題/領域番号 |
19K03226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
溝川 藍 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (50633492)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 感情理解 / 文化差 / 幼児期 / 児童期 / 感情の社会化 / 幼児 / 児童 |
研究開始時の研究の概要 |
西洋で普及しているPons & Harris (2000)の感情理解テスト(TEC:Test of Emotion Comprehension)の枠組みを用いて日本の子どもの感情理解の測定に適した日本版感情理解テスト(TEC-J:Test of Emotion Comprehension-Japanese)を作成・標準化し,これを用いて幼児・児童の感情理解の発達プロセスとその文化差を明らかにする。
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研究成果の概要 |
西欧で普及している感情理解テスト(TEC)をもとに,日本の子どもの感情理解の測定に適した指標(日本語版感情理解テスト:以下TEC-J)を作成した。はじめに,日本の成人を対象とした調査を実施し,オリジナルのTECで「正答」とされる回答と日本人の回答の一致率から,TEC-Jの「正答」の設定について検討し,日本語版のマニュアルを作成した。続いて,TEC-Jを用いて子ども(幼児・児童)を対象とした調査を実施し,日本の子どもの感情理解の発達的変化に関する検討を進めた。児童を対象とした調査では,感情理解とQOLの関連が明らかにされた。応用研究として,養育者・教師による感情の社会化に関する検討も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,3~11歳頃の感情理解の発達を捉えることのできる感情理解テスト(TEC)の日本語版であるTEC-Jを作成した。このTEC-Jを活用することによって,これまで日本の感情発達研究において必ずしも十分に検討されてこなかった児童期以降の高次の感情理解の諸側面の発達を明らかにすることができる。また,TEC-Jは,オリジナルのTECの枠組みに基づいて作成されているため,海外の研究知見との比較も可能である。
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