研究課題/領域番号 |
19K03241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
池邨 清美 (近藤清美) 帝京大学, 文学部, 教授 (80201911)
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研究分担者 |
中島 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (10617971)
早川 友恵 帝京大学, 文学部, 教授 (60238087)
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
木原 久美子 帝京大学, 文学部, 教授 (70266279)
稲垣 綾子 帝京大学, 文学部, 講師 (70823178)
實吉 綾子 帝京大学, 文学部, 准教授 (90459389)
笠井 さつき 帝京大学, 付置研究所, 教授 (70297167)
黒田 美保 帝京大学, 文学部, 教授 (10536212)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アタッチメント / 発達障害 / 親子関係 / 発達障害傾向 / 縦断研究 / 発達経過 / 自閉スペクトラム症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,発達障害傾向と環境要因の関わりを生後直後から2歳までの縦断研究によって明らかにしようとするものである。本研究では,発達障害の中でも自閉スペクトラム症(以下,ASD)に注目する。ASDは生まれつきの脳の機能障害に起因すると言われているが,その表れと言える社会的認知発達の問題や睡眠,栄養摂取における行動問題と,親子の関係性,特に,アタッチメント関係に注目して,両者の相互関係を明らかにする。その際,本研究では,発達心理学だけでなく,認知心理学や生理心理学,臨床心理学など多様な専門家が連携して多角的に研究するところに特徴がある。
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研究成果の概要 |
本研究は,発達障害傾向,特に自閉症スペクトラム症(以下ASD)の発現と親子間のアタッチメント関係の関連を明らかにして,ASDの発現が養育にどのように影響されるのかを追究することを目指した。 しかしながら,本研究では,研究開始の年に新型コロナウィルス・パンデミックが始まり,現在に至る3年間は感染予防のための行動制限が厳しく課せられ,研究の遂行がほとんどできなかった。そのため,本研究では,各分担研究者が行う小規模の研究や既成のデータの本研究の目的に沿った再分析を行った。その結果,ASDの発現と養育行動,アタッチメントの安定性との関係が明らかとなり,発達障害に関わる親子の関係性の重要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,臨床現場で問題とされてきたASD傾向と親子の関係性不全の関係を明らかにしようという野心的な試みであり,発達障害への早期の親子関係への介入の重要性を明らかにする研究として計画された。しかも,認知心理学や生理心理学,障害児心理学,臨床心理学といった様々な研究者が連携して多角的に研究するという点でユニークな研究であった。特に,ASDの発現が親子関係不全と関連するという古典的な知見について,現在の新しい障害観を基盤において,遺伝と環境のかかわりを見直す試みと言えるものであった。
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