研究課題/領域番号 |
19K03246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
竹内 謙彰 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (40216867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自己意識 / 学童期 / 20答法 / 学齢期 / アセスメント / 嗜好性 / 自己の構成 / 発達アセスメント / 認知発達 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、主として認知的側面を捉える測度によって尺度構成を行う点は、従来の知能検査や発達検査と共通するが、発達をトータルに捉える観点から、目的意識性や対人社会性の働きとも関連する自己意識の諸側面の検討をあわせて行い、学童期の発達的特徴を描写するための理論構成をめざす。認知的側面においては、申請者が幼児期の発達尺度開発に関連する研究で用いたものと同様の多変量解析を用いた手法により分析を進める。自己意識の諸側面については、アセスメント方法の開発について探索的な検討を進め、認知的側面との関連の検討を行うことをめざす。
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研究成果の概要 |
本研究では,学童期における自己意識の発達的特徴を,20答法またはそれと類似した方法によって捉えることに主たる焦点を当てた。研究レビューでは,嗜好についての表現や自己の能力についての言及は小学生から中学生にかけてよく見られること,また,年齢が高くなるにつれ自己に対する評価が低くなる傾向があることが明らかになった。実証研究では,2019年度に収集したデータの分析をもとに,自己の構成の様相の検討ならびに,好き・嫌いといった嗜好に関わる表現や得意・不得意といった自己の能力についての表現の出現頻度や様相の検討を行い,その発達的変化の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達支援を有効なものとするためには、発達的特徴を取り出すことが求められる。筆者も加わる研究グループでは、1歳から6歳の時期に相当する発達アセスメントを行う尺度の開発に取り組み、一定の成果をあげてきた。今回の研究においては、学童期における発達アセスメント尺度の開発に着手することをめざしたが、認知的な側面の実証研究がコロナ禍のためできなかったが、学童期の自己意識の特徴に20答法を用いて迫ることができた。 このことは、学術的な面では学童期の発達理解に資するとともに、社会的には発達アセスメントのための基礎的知見の一部となると考えられる。
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