研究課題/領域番号 |
19K03247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪総合保育大学 |
研究代表者 |
小椋 たみ子 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 教授 (60031720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 言語発達 / 応答性 / 育児語 / 音声模倣 / 動作随伴 / 養育環境 / 母親の音声模倣 / 精神発達 / 絵本読み / テレビ・ビデオ視聴 / 対乳児発話 / 動詞獲得 / 動作・身振り随伴 / オノマトペ / 動作育児語 / 動詞 / 入力タイミング / 反応タイミング / 動作・身振りタイミング / 養育者の働きかけ / 言語入力 / 形態統語情報 / 動作語 / 行為随伴 / 語彙カテゴリー / 言語入力の量・多様性・反復性 / 動作 / 養育者 |
研究開始時の研究の概要 |
養育者の応答性が言語獲得に重要であることを1.有意味語以前の子の発声に対する母親の反応、2.子の発声、発話の母親側の模倣、3.子の発声・発話と母親の反応の時間的随伴性、4.育児語に随伴する動作の分析を行い、言語発達との関係を明らかにする。データは9、 12、14、18、21、24か月児の母子のままごと遊び場面の行動データと観察時点、追跡時点24、33ヶ月のKIDS、JCDIsの質問紙データを使用する。
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研究成果の概要 |
9ヶ月から24ヶ月児の母親の入力と子どもの反応の年齢推移と33ヶ月追跡時点の言語発達への効果を検討した。第一に、14ヶ月有意味出現期は母親の述部語、育児語の反復、育児語率は追跡時点で対応語類の成人語獲得に正の効果があった。第二に、24ヶ月文法出現期では、動作育児語率は追跡時点動詞獲得に負であった。第三に、24ヶ月母音声模倣で語拡充、感嘆詞反復、助詞・助動詞拡充は言語発達に正の効果があった。第四に、24ヶ月母動作育児語の母動作随伴は弱い正の効果、母の動作育児語への24ヶ月子動作随伴は弱い負の効果があった。第五に、絵本は言語発達に正、TV/ビデオ視聴は負、視聴中の母話しかけは正の効果があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
9ヶ月から24ヶ月児の母親の育児語、音声模倣、multimodalな入力(動作随伴)が子33ヶ月時点の言語発達に及ぼす効果を観察データから実証的に明らかにした。特に育児語は有意味語出現期には言語発達を促進するが、文法出現期の2歳時点では負の効果、日本語の会話で脱落する助詞や助動詞も拡充して子どもの言葉を模倣することの重要性、養育環境でのTV/ビデオ視聴の負の効果、TV/ビデオ視聴中の話しかけは正の効果、絵本読みの正の効果を明らかにした。本研究で明らかにした養育者の言葉かけ方や養育環境についての学術的知見は、日々の育児、保育実践へ生かすことができ、社会的意義も大である。
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