研究課題/領域番号 |
19K03249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
小林 佐知子 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (20630651)
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研究分担者 |
松本 麻友子 神戸親和女子大学, 文学部, 准教授 (00771693)
橘 春菜 名古屋大学, 教育基盤連携本部, 特任准教授 (10727902)
中島 奈保子 修文大学短期大学部, 修文大学短期大学部, 講師 (10831141)
梅田 弥玲 (松岡弥玲) 愛知学院大学, 心身科学部, 准教授 (30571294)
内山 有美 四国大学, 生活科学部, 講師 (60735843)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 育児動機づけ / シングルカテゴリIAT(SC-IAT) / 父親 / 母親 / 育児行動 / シングルカテゴリIAT(SC-IAT) / 育児への感情 / 大学生 / 動機づけ / 育児場面 / IAT / SC-IAT / イラスト刺激 / 非意識 / 潜在連合テスト |
研究開始時の研究の概要 |
育児放棄や放任など親の心が育児に向かわないために生じる問題は社会問題となっている。この原因を探るため,申請者らは行動を起こすための心の働きである“動機づけ”に着目し,育児行動のメカニズムを研究してきた。しかし,実際の育児には“子育てしたくない”というネガティブ感情を伴う回避的な動機づけがあると想定されるが、それについてはまだ不透明である。 そこで本研究では感情の働きが強く影響する非意識的な動機づけの過程に着目し,意識・非意識の両面から育児行動のメカニズムを解明する。動機づけを促進・低減する関連要因も合わせて明らかにし、育児に心が向かわない親を理解し,適切な支援をするための知見を提供したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、父親・母親の育児行動への動機づけ過程を意識・非意識の両面から解明するとともに、動機づけを促進・低減する関連要因について検討した。非意識的な動機づけ過程を捉えるために、潜在連合テスト(IAT)の手法の一つであるSC-IATの理論に基づいた心理尺度「育児SC-IAT」を開発した。育児SC-IATにはイラスト刺激を用いるなど、育児の具体的な場面を認知しやすい工夫をした。質問紙による意識的な動機づけには男女差がみられる一方、育児SC-IATによる非意識的な動機づけには明確な男女差は示されなかった。また、育児動機づけの関連要因の中で、ソーシャルサポートは重要な働きをすることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“子どもは親が大切に育てるもの”という社会風潮の中で、育児へ向かわない親の心を捉えることは回答時に社会的望ましさ(バイアス)がかかりやすく困難である。本研究は、そうした測定上の困難さを解決し、育児行動の生起メカニズムにおける潜在的な心理過程を捉えようとするものである。本研究の結果は、親の心を深く理解することを通して、子育て支援をする人々に有益な知見となる。また、動機づけ研究や新しい尺度開発が進められるIAT研究の発展にも貢献することができるという学術的意義をもつ。
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