研究課題/領域番号 |
19K03266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
都筑 学 中央大学, 文学部, 教授 (90149477)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 時間的展望 / 縦断調査 / 横断調査 / 大学生 / アイデンティティ / 自己意識 / 縦断研究 / 潜在曲線モデル / 潜在成長クラス分析 / 潜在変化モデル / 案電ティティ / 希望進路 / s風食内定 / 大人になること / 発達的変化 / 進路選択 / 就職活動 / 自立 / 大人感覚 / 発達経路 |
研究開始時の研究の概要 |
青年期を対象とする心理学が解明すべき重要な課題の一つは,社会の中で生きている青年がいかに大人へと発達していくかを明らかにすることである。そのプロセスは時代によって大きく異なり,青年期が延長化している現代においては,基準となる大人としての指標に新たなものを付け加える必要がある。本研究では,従来の職業・結婚などの客観的指標と青年自身が持つ大人としての主観的感覚を包摂したものを「現代社会における大人感覚」と名付けて研究を進める。親からの自立,自己形成,心理的適応感と客観的・主観的大人指標との関連を検討し,青年から大人へと向かっていく発達経路のパターンを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、大学3年生から社会人1年目までを対象に、4回の縦断調査を実施し、青年が社会に出ていくプロセスにおいて、どのような時間的展望を持っているのかについて検討した。それに加えて、19~22歳の大学1年生から4年生、並びに社会人(学生以外の青年)を対象にして、時間的展望やアイデンティティなどの質問項目にもとづく横断調査をおこない、縦断調査の結果と比較検討した。さらに、16~18歳の社会人(学生以外の青年)を対象とした横断調査も実施した。以上のような複数の調査を実施し、学生や社会人の意識を比較検討することを通じて、青年期における大人への発達に関する基本的な傾向を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、縦断調査と横断調査を組み合わせることによって、16歳から22歳までの青年期における時間的展望や自己意識の発達について明らかにすることができた。このような複数の視点にもとづいて、10代後半から20代前半にかけての発達を検討した研究は皆無であり、その点で、本研究は発達心理学に対して新たな知見を付け加えたものであり、そのことの意義は大きいと言える。
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