研究課題/領域番号 |
19K03267
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
矢吹 理恵 東京都市大学, メディア情報学部, 准教授 (30453947)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 国際結婚 / 在米日米国際結婚家族 / 家族療法 / 夫婦関係 / 家族臨床 / 葛藤解決方略 / 葛藤解決法略 / 葛藤 / 質的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
目的:在米の日米国際結婚夫婦の夫婦間葛藤課題と葛藤解決方略の抽出 在米の日米国際結婚を1年以上継続している日本人妻3名、及び離婚協議中・離婚調停中・離婚後の日本人妻3名に対して「夫婦間葛藤課題=夫と妻の間でやり方や考え方が違って葛藤となった課題の中で、結婚生活を続けるにあたって最も重要な課題とその解決方略」について、1回2時間のインタビューと観察を一人当たり2回以上、合計24時間以上行う。一回ごとにインタビューデータを逐語化して分析を行い、それらを次回のインタビュー前に協力者に示して共同解釈を行う。
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研究成果の概要 |
在米の日米国際結婚夫婦関係を維持させるものとして、パーソナリティ等の個人要因以外に以下が複合的に絡み合っていた。①十分な言語的コミュニケーションを伴う交際期間を経て、お互いをよく理解して結婚し、合意の元にアメリカに移住していること、②少なくとも1言語が夫婦の共通言語として、十分に機能していること、③移住先で夫婦の少なくとも一方が安定したキャリアを持ち、もう一方も居場所・コミュニティがあること、④哲学的・宗教的な信念が夫婦間で一致していることである。多言語・多文化を内包する国際結婚家族を対象とした家族療法は開発されていない中、文化に配慮する心理療法としてナラティヴ・セラピーがあげられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本政府のハーグ条約加盟により、夫婦関係継続困難に直面する海外在住の日本人が関わる国際結婚夫婦への心理援助が急務となった。国際結婚家族は、国境を超えた生活圏を持っていることから、単一の国家を想定した婚姻・家族関係を規定する法制度や、税金・年金をめぐる制度で、これらの家族の在り方を規定することは不可能である。海外在住の国際結婚家族の実情、夫婦関係・家族関係を維持するために必要なリソース、発生しやすい夫婦間葛藤とそれに対する臨床心理学的支援を提示することに本研究の学術的・社会的意義がある。
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