研究課題/領域番号 |
19K03269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
豊田 秀樹 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60217578)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ベイズモデリング / 帰無仮説 / 統計的仮説検定 / 特異項目機能 / 項目反応理論 / PHC / 項目反応カテゴリ特性曲線 / 人工知能 / 一対比較法 / 反応歪曲 / 社会的望ましさ / Zipf distribution / ベイズ的アプローチ / 教授学習系列 / 尤度 / 授業評価 / 自由記述データ / IRT / DIF / 下位集団 / 心理統計で何を教えるべきか / 研究仮説が正しい確率 / 有意性検定 / 研究の事前登録 / ベイズ推論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ベイズ的アプローチによる心理学に特化した教授学習系列を作成する。ベイズ的アプローチが心理学研究の一翼を担うためには入門的教材と研究実践例をつなぐ教材が是非とも必要である。本研究では、それに相当する最初の2単位を終えた直後の2単位に相当する教授学習系列を作成する。 本教授学習系列の完成により、学術的には無意味でも統計的には有意な論文はいくらでも公刊されてしまう現状を改善することが可能である。
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研究成果の概要 |
現在、心理学研究は再現性の問題に揺れている。厳しい査読を通ったはずの論文なのに追試しても再現されず、当該研究分野の知見として怪しい論文も多い。現時点に於けるその最大の原因は、論文採否の主たる判断基準として有意性検定におけるp値を自動的に利用していることにある。本研究では、その弊害を克服するために、ベイズ的アプローチによって心理統計法の教授学習系列を作る。領域は心理学研究に資する統計的手法の中級レベルをカバーする範囲であり、それは最初の2単位を終えた直後の2単位に相当する教授学習系列である。研究成果は成書として公刊した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尤度を使って現象を考えるという心理学研究のパラダイムを構築した。これは有意性検定の手続きを暗記し、当てはめ、有意水準を超えたか否かを判定するという、現在主流の 心理学研究のパラダイムを180度転換する思考法である。ベイズか頻度論かという選択とも違う。この興味深い現象は、どのように生成され、データとして自分の眼前に現れたのだろう」という疑問に尤度を使って答えることである。確率分布によってデータの生成過程をモデル化することを可能にした。
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