研究課題/領域番号 |
19K03276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2021) 神戸学院大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
村山 恭朗 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (00728785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脱中心化 / 養育行動 / メンタルヘルス / 心理社会的適応 / 幼児 / 媒介分析 / 感情調整 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は大規模縦断調査により、養育場面における脱中心化は、①養育者の養育行動に影響を及ぼすか、②養育行動を介して子どもの社会的適応にどのような効果を及ぼすか、および③子どもの心理社会的適応は養育場面における脱中心化に効果を及ぼすかについて、包括的に検証する。
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研究成果の概要 |
養育者のメンタルヘルスと養育行動,養育行動と子どもの適応の関連が報告されている。そのため,養育者のメンタルヘルスに関与する変数は養育行動を媒介し,子どもの適応に寄与すると考えられる。しかし,このようなモデルは検証されていない。本研究は脱中心化を取り上げ,肯定・否定的養育を媒介する脱中心化と子どもの心理社会的適応の関連を横断的に検証した。3-6歳の子どもの母親を対象として調査を実施した。媒介分析を行ったところ,養育時の脱中心化は肯定的と否定的養育を介して,子どもの心理社会的適応と関連していることが示された。本研究から,養育時の脱中心化の向上を図ることは効果的な養育支援になり得ることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果を踏まえると,養育時の脱中心化の向上を図ることは養育支援になり得ると考えられる。脱中心化は認知療法によって向上し(e.g., Teasdale et al., 2002)、その向上過程には、認知療法内で繰り返し行われる内的体験の観察が根幹であると示唆されている(Teasdale et al., 2001)。このことから,養育支援において,子どもの行動の解釈,養育者が自身に向ける「養育者」としての評価等を,養育者が繰り返し内省することで,養育時の脱中心化の向上が図られる可能性がある。
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