研究課題/領域番号 |
19K03287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松下 智子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (40618071)
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研究分担者 |
安野 広三 九州大学, 大学病院, 助教 (30747994)
福盛 英明 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (40304844)
高柳 茂美 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 講師 (80216796)
山本 紀子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (80726729)
面高 有作 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (80749474)
小田 真二 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (60618073)
梶谷 康介 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (10597272)
舩津 文香 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 講師 (80778928)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 大学生 / 主体性 / ICT / eラーニング / 健康教育 / 自己効力感 / 相談意欲 / 予防教育 / 心と体 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、メンタルヘルスの予防はこれまで以上に重視されてきている.しかしながら,いかに多くの人々に予防的な活動を行いメンタルヘルスの悪化を防ぐか,人々のストレス耐性を向上させるか,ということについてはまだ十分な実践が開発されていないのが現状である.本研究では学生が主体的に学べるICTを活用した心と体の教育プログラムの開発とその効果について明らかにすることを目的とする.具体的には,学生が求めるコンテンツの拡充,コンテンツの配信の工夫,授業やワークショップなどの実体験と連動させて学びを深める機会の提供を新たな実践として考えている.
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研究成果の概要 |
本研究課題では,大学生が主体的に学べるICTを用いた健康教育の在り方を検討した.大学生のニーズの調査から,人間関係やキャリア選択,心身の健康等に関する新たな動画を作成しコンテンツ配信の工夫を試みた.eラーニング教材視聴による効果を検証した結果,9割以上の学生が新たな知識を得ることができたと回答し,人間関係と学業に影響するメンタルヘルスに興味を持つ者が多く見られた.また,教材の視聴前後で専門家への相談意欲が有意に高まり,身近な人のメンタルヘルスの問題に対する自己効力感が増加していた.eラーニング教材がセルフケアだけでなく,身近な人へのサポートという文脈でも有効な予防教育になることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学生相談において,限られた時間枠の中でいかに多くの学生に心理教育的なサービスを提供するかということは重要な課題の一つである.本研究の結果から,短時間のeラーニング教材によりメンタルヘルスやストレス対処に関する知識の習得や,専門家への相談意欲と身近な人のメンタルヘルスの問題に対する自己効力感が増加することが明らかとなった.これらのことから,時間的、物理的制約のないeラーニング教材というツールを活用することにより,メンタルヘルスの問題や相談へのスティグマが低下し,身近な人との助け合いが促進され,ひきこもりやうつ病などの社会問題の予防に寄与する可能性が示唆された.
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