研究課題/領域番号 |
19K03291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
橋本 竜作 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (00411372)
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研究分担者 |
百々 尚美 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (70351707)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 発達性協調運動症 / DCDチェックリスト / 発達性協調運動障害 / 微細神経学的徴候 / 評価 / バイオフィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
発達性協調運動症(DCD)は不器用さを主徴とする児童の一群だが、主症状だけでなく、二次障害の予防が重要とされている。その予防法として身体に働きかけるリラクセーション技法を含むストレスマネジメント教育が有効である。しかしDCD児は感覚-運動処理に問題があるため、その習得は困難である。そこで筋肉の活動を可視化したバイオフィードバック(視覚的BF)を利用した指導が技法の習得を容易にすると考えた。 本研究はストレスマネジメント教育を効果的に行うために(1)視覚的BFシステムを構築すること、(2)視覚的BFを教育・指導に利用し、その効果を自律神経機能で評価することである。
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研究実績の概要 |
発達性協調運動症(DCD)は、協調運動の技能獲得や遂行が同年代の子どもよりも劣っており、不器用さを特徴とする。欧米では、主症状だけでなく、二次障害の予防が重要とされている。予防法の1つとして、漸進的筋弛緩法などの身体に働きかけるリラクセーション技法を含むストレスマネジメント教育が有効である。しかし、発達性協調運動症児は感覚-運動処理に問題があるため、その習得は困難である。そこで筋肉の活動を可視化したバイオフィードバックを利用した指導は、発達性協調運動症児の身体感覚への気づきを促し、漸進的筋弛緩法の習得を容易にするだろうと考えた。本研究の目的は、ストレスマネジメント教育を効果的に行うために、視覚的バイオフィードバックシステムを構築することと、視覚的バイオフィードバックを教育・指導に利用し、漸進的筋弛緩法の効果を自律神経機能で評価することである。 これまでに感覚-運動処理が弱い大学生を抽出する準備をして、バイオフィードバックを利用した漸進的筋弛緩法の実験を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の流行のため、所属大学内での生理心理学的実験を行うことが難しい状態であった。そのため前年度に作成した感覚-運動処理が弱い大学生を抽出する質問紙法に関して、行動学的根拠を持たせるための簡単な運動検査を行ったが、十分な人数には至っておらず、停滞している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度に引き続き、コロナウィルス感染症のために、対面での生理心理学的実験を行うことが難しかった。そのため当初の計画からは遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウィルス感染症に対する政府の対策指針が緩和される予定ではある。そのため今後は成人を対象とした生理心理学的研究を実施できると期待している。一方、成人での実験結果をもとに小児の実験を検討していたが、その部分に関しては研究期間中の実施には困難が予想される。
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