研究課題/領域番号 |
19K03293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2022) 東京大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
西口 雄基 千葉大学, 教育学部, 准教授 (50781910)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抑うつ / 認知バイアス / 自己概念 / パーソナリティ / コーピング / 身体 / 自己イメージ / 精神的適応 / 認知 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病の長期化・重症化の原因の一つとして,ネガティブな自己概念が注目されてきた。しかしながら,これまでの研究では自己概念の社会的な側面が注目されてきており,身体的な側面にはあまり注意が払われてこなかった。そこで,本研究ではネガティブな身体イメージが抑うつに与える影響を検証する。ネガティブな身体イメージを計測するための実験課題及び解析法を開発し,ネガティブな自己概念の社会的側面,身体的側面の両方が抑うつを招くメカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、抑うつやその他の精神的健康に関わる個人差に自己概念が与える影響を検証することを目的としていた。本研究の中ではネガティブ、もしくはポジティブな自己概念を計測するためにいくつかの測定法を開発した。また、精神的健康を計測するための質問紙の開発を行うことができたり、実験で測定した行動指標の解析にベイズモデリングを用いた新しい方法を導入できた等、当初の目標を超えて様々な研究成果が得られた。一方で、測定した自己概念と抑うつ的認知の間に当初想定していたような関係が見られなかった等、当初の予測とは異なる結果になった部分も多く、今後さらなる研究が必要であることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では心理的な適応に関わる個人差、特に肯定的または否定的な自己概念を計測する方法を開発することができた。また、当初計画していた方法とは異なるものの、自己概念を肯定的に変化させる方法について示唆を得ることができた。本研究はもともと抑うつの予防や治療につながる研究を行うことが目的であったが、本研究で得られた成果は心理的に健康な人の心理的な適応に関わる個人差を計測したり、心理的健康を増進したりすることに結びつけられると考えられる。
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