研究課題/領域番号 |
19K03295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
井上 孝代 明治学院大学, 国際平和研究所, 名誉教授 (30242225)
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研究分担者 |
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 名誉教授 (60176344)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 元国費留学生 / ライフストーリー / コンフリクト解決 / 生涯キャリア発達 / PAC分析 / 遠隔面接 / テキストマイニング / 留学生 / 留学経験 / 国費留学生 / キャリア発達 / ポジティブ・エイジング / 留学体験 / コンフリクト転換 |
研究開始時の研究の概要 |
【目的1】として、電子メールによる質問紙調査により、東京外国語大学の予備教育を経由した国費学部留学生の経験と現在を明らかにすること【目的2】として個別の面接調査により、元国費留学生の人生におけるライフヒストーリーとの関連で、日本への留学の意味を明らかにすることである(上図)。谷・井上を参考にしつつ、質問項目の作成を行う(伊藤・井上)。調査結果を踏まえて、対象者のうちより同意を得られたものを対象に海外における個別インタビュー(井上)、および日本国内でのフォーカス・グループ・インタビューを行う(井上)。すべてを総合し、コンフリクトを乗り越えキャリア形成をしてきたプロセスを考察する。
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研究実績の概要 |
アジア諸国から元国費留学生のライフストーリーをコンフリクト解決と生涯キャリア発達の視点からインタビューにより個別調査を行ってきた。東南アジアの元国費留学生(女性)のライフストーリー研究からは、日本社会のジェンダーの意識変容が標榜されながらも、現実には女性がキャリアを形成していくには女性ならではのコンフリクトに遭遇すること、そして一方では女性自身がその共感性の高さにより、「自分自身を生き抜く」ことを自制しがちな心理的側面もあるのではないかということに気付かされた。それらは、Shore等(2011)の「所属」と「独自性への価値づけ」というフレームワークで考えた場合、ホスト文化における留学生のみならず、日本における女性のインクルージョンの理想と現実のギャップを示唆している。「語り」の中で特に特徴的だったのは、女性という立場ならではの留学後の結婚・育児や職業選択・キャリア分断などにまつわる生涯発達的な語りであった。そして、彼女たちが様々なコンフリクトを乗り越えながらキャリア形成の意欲を持ち続けられたのは、日本人の支援・こころの交流の賜物だったと述べたことも印象的だった。また元国費留学生の留学体験記が出版されているので、その著書の内容をテキストマイニング分析により留学経験の具体的体験とその後の人生への影響についての検討を行った。祖国の政変による家族の困難を乗り越えてたくましく日本に生きる姿とその後の2国間の交流活動のつながりが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で国内外でのインタビューは遠隔面接を行わざるを得なかった。このことは新しいチャレンジであった。ただし、予定通りにはインタビュー計画が進まなかった。 テータ収集とその分析に基づく論文としてまとめるには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在までに得られた面接データに基づいた論文執筆が課題である。具体的には、インタビューデータの整理と分析、およびテキストマイニング分析である。さらには単行本の出版を検討している。
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