研究課題/領域番号 |
19K03296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
熊上 崇 和光大学, 現代人間学部, 教授 (40712063)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 心理検査 / フィードバック / アセスメント / 心理アセスメント / 研修プログラム / 情報共有 |
研究開始時の研究の概要 |
公認心理師等やスクールカウンセラー等の心理職が,心理アセスメント結果を,子どもや保護者にどのように伝えるか,支援チームにどのように伝え,支援体制を構築するかのモデルを作成し,公認心理師等のフィードバックに関する養成・研修プログラムを開発する研究である。 具体的には,(1)海外におけるフィードバックの実態調査,(2)高校生へのフィードバック事例の集積と分析, (3)心理検査の受け手である保護者団体へのアンケート調査を実施し,フィードバックの理論的・実務的モデルを作成する。そのうえで心理職へのフィードバックの教育・研修プログラムを開発し,実際に大学院生に試行してその効果を検証する。
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研究成果の概要 |
心理職は心理検査の検査結果を被検査者や支援者に、どのようにフィードバックをするか、どのようなフィードバック書面を作成し、面接を行い、チーム支援に結びつけるかの包括的な研修プログラムを作成し、実施した。フィードバック研修プログラムは、フィードバックの理念と技法から成る。理念については、フィードバックを行うことは検査者の義務であり、被検査者の権利であり、支援につながること。技法については、知能検査の結果報告書面の作成方法、フィードバック面接技法、そしてチーム支援会議での報告方法、事例集から成るテキストを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理検査、特にWISC-ⅤやKABC-Ⅱなどの知能検査を、学習面や行動面で困難を有する子どもへの支援に活かすためには、公認心理師などの検査者がフィードバックの理念と技法(スキル)を身につけ実践することが必要である。しかし、フィードバックに関しては体系的な研修プログラムがない。公認心理師など心理検査を実施する心理職は、心理検査の実施、採点、解釈、支援方法の策定だけでなく、被検査者の自己理解を促し、支援への意欲が高まり、チーム支援体制構築に寄与できる研修プログラムの作成は検査を受ける子どもにとって必要であり、社会的意義がある。
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