研究課題/領域番号 |
19K03297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 (2020-2023) 愛知淑徳大学 (2019) |
研究代表者 |
谷 伊織 愛知学院大学, 心理学部, 准教授 (10568497)
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研究分担者 |
永田 雅子 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (20467260)
大嶽 さと子 名古屋女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (10611436)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パーソナリティ / Big Five / 社会的適応 / 精神的健康 / ビッグファイブ / 適応行動 / 縦断調査 / パーソナリティ特性 / 適応 / メンタルヘルス / メタ認知 / 社会適応 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,パーソナリティ研究領域においては5因子モデルが世界的に広く用いられるようになり,大規模な縦断研究が展開された結果,パーソナリティ特性から将来の適応状態への高い予測力が認められるようになり,教育や産業界に影響を与えるようになった。わが国においても例外ではないが,国内における研究成果は他国と比べると十分に蓄積されていないのが実情である。そこで,本研究では一般成人および児童生徒を対象とした5年間の縦断調査データに基づき,パーソナリティ特性とメタ認知機能からメンタルヘルス,身体的健康,対人関係,婚姻・雇用状況等の予測・説明を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では疫学的パーソナリティ研究の視点より,一般成人を対象とした5年間の縦断Web調査と小中学生の児童を対象とした4年間の縦断調査を行い,パーソナリティ特性から将来のメンタルヘルスや身体的健康,対人関係などの社会適応状態を予測可能であるかどうかを検討した。その結果、一般成人においては5因子パーソナリティ特性が4年後のメンタルヘルスや身体的健康,対人関係,就業状況等の社会適応状態と有意に関連しており、児童生徒を対象とした調査においても同様に3年後の自尊感情との関連性が認められた。従って、国内においても5年程度のスパンにおけるパーソナリティ特性による適応指標の予測可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外においてはパーソナリティ変数による将来の適応や不適応に関する研究は数多く存在しており,変数の種類や規模も大きいものが多いが,国内においては十分に蓄積されていない。また,その知見は横断調査の結果に偏っており,縦断調査が少ないのが実情である。本研究では2つの縦断調査に基づいてパーソナリティ特性と将来の結果変数との関連を検討しており、基礎的な知見を蓄積するために有益であると考えられる。国内においても疫学的パーソナリティ研究を展開することによって大きなメリットがあることを示し,今後のパーソナリティ研究を展開する価値を高めることができると考えられる。
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