研究課題/領域番号 |
19K03298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
渡邉 照美 佛教大学, 教育学部, 准教授 (60441466)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヤングケアラー / 若年ケアラー / 若者ケアラー / 生涯発達 / ケア / 介護 / ケアラー / 世代継承性 / アイデンティティ |
研究開始時の研究の概要 |
誰もが年齢を重ねていく中で,介護の問題は避けて通れない。以前は人生後半期の課題であると考えられていた介護問題であるが,未婚化,晩婚化,少子化,経済状況の悪化等によって,介護の問題はすべての世代に関係の深いテーマとなっている。 本研究では,10代~30代の青年期・成人前期に家族介護を経験した「若年ケアラー」の介護実態を明らかにした上で,若年で介護をする経験が,人生にどのような影響を与えるのかを生涯発達の視点から検討する。若年ケアラーの実態とその内的世界が解明されることで,社会全体にとって,ケアすることの現実と意義を問い直せるのではないかと考える。
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研究成果の概要 |
本研究では、10代~30代のヤングケアラー・若年ケアラーを対象にした文献検討やWeb調査、面接調査を実施し、ケアラーたちの実態を明らかにした。本研究の研究協力者であるヤングケアラー・若年ケアラーは、ケアする(した)経験が人生に否定的な影響を与える場合もあるとしながらも、総じて肯定的な経験として捉えていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、着目されている18歳未満のヤングケアラーであるが、そのヤングケアラーたちは、18歳以上になったらケアラー役割を終えるわけではなく、その後もケアラーとして人生を生きていく可能性が高い。つまり、ヤングケアラーから若年ケアラーになるため、そこに焦点を当て、生涯発達心理学の視点からデータを分析した点に学術的意義が認められる。また教育関係者から成果報告の依頼がしばしばあり、今回得た知見を広く社会に還元することができたと考える。
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