研究課題/領域番号 |
19K03301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松本 佳久子 武庫川女子大学, 音楽学部, 教授 (90550765)
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研究分担者 |
森岡 正芳 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60166387)
猪狩 裕史 名古屋音楽大学, 音楽学部, 准教授(移行) (70751569)
森 丈弓 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (00512154)
矢野 環 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (10111410)
一ノ瀬 智子 武庫川女子大学, 音楽学部, 教授 (80388800)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 加害者臨床 / 非行臨床 / 処遇困難受刑者 / 音楽療法 / 再犯防止 / 計量テキスト分析 / ナラティヴ・アプローチ / 処遇困難者 / 予備調査 / 臨床データ収集 / ネットワーク形成 |
研究開始時の研究の概要 |
再犯防止推進法が2016年から施行され、刑事施設の高齢化をはじめ精神障害や発達障害等により、集団への適応が難しい処遇困難者の特性に応じた再犯防止プログラムの検討が課題となっている。 本研究は、処遇困難者における高次の社会的認知機能の障害に着目し、言語・非言語両面の社会的コミュニケーションを促進する再犯防止に向けた音楽療法プログラムの構築を目的とする。処遇困難受刑者に音楽療法プログラムを適用し、集団における相互反応の変化とそのプロセスを計量テキスト分析ならびに行動分析を通じて可視化し、再犯リスクアセスメントに基づき検討する。
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研究実績の概要 |
2024年度は関係機関とのネットワークを拡大し、処遇困難受刑者のプログラムの一環であるライフ・ストーリーの臨床応用について、フランス・トゥール大学の研究グループとに所属し、そのネットワークを基盤としてパリにおける現地行刑施設における視察及び調査を実施した。 これらの成果について、日本犯罪心理学会第61回大会において報告し、フランスl'Harmattan社のライフストーリーに関する共著書において本研究の一環として行った調査について報告した。 司法と音楽研究会を実施し、行刑施設の教育専門官、心理技官、家裁調査官や弁護士のほか、大学教員など、加害者臨床における実践者・学識経験者と情報交換を行うほか、少年鑑別所、犯罪心理学会地区研修会で報告するなど、その実績について周知し、拡大するに至った。2023年からは新たに行刑施設1施設が音楽療法プログラムを導入するなど、臨床応用においても継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年度後半からの新型コロナウィルス感染拡大により、本研究の音楽療法プログラムを研究協力各施設において導入するにあたり、かなりな影響を受けた。このことにより、本研究の臨床応用に関する計画の遂行に遅れが見られた。
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今後の研究の推進方策 |
本来は2023年度が本研究の最終年度にあたるが、研究期間を延長し、処遇困難受刑者へのプログラムの臨床応用を継続的に進める。それらと並行して効果測定を行い、学会発表や論文投稿等を通じて成果を報告する予定である。
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