研究課題/領域番号 |
19K03306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
青山 眞二 北海道教育大学, 教育学部, 特任教授 (40322862)
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研究分担者 |
服部 環 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70198761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | KABC-2 / 新クラスター分析 / 日本版KABC-Ⅱ / 新クラスター / 臨床的有用性 / 臨床適用の課題 / シンポジウム / KABC-Ⅱユーザー / 認知尺度下位検査 / 習得尺度下位検査 / 下位検査の刺激特性分析一覧 / 日本版KABC-Ⅱ標準化データ / 新クラスター標準得点換算表 / 新クラスター分析ソフト / K-ABCⅡ / 新クラスター標準得点 / 臨床的解釈 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本版KABC-Ⅱの下位検査に関与する諸要因を臨床的観点から分析し、それに基づく下位検査の再分類を試みると共に、下位検査の再分類によって形成される新クラスターについて、その概念の臨床的有用性と妥当性を検討するものである。これにより、既存の尺度解釈と併用可能な新クラスターによる分析システムの構築を図るものである。本研究は、これらの研究を通して、日本版KABC-Ⅱのより重厚な解釈システムを構築し、特別な支援を必要とする子ども達の詳細な実態把握とそれに基づく具体的支援の手掛かりの一助とするものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本版KABC-Ⅱにおける既存の解釈の枠組みとは別に、臨床的視点からの解釈の視点を整理すると共に、簡便に行える解釈システムを作り上げることができた。具体的には、日本版KABC-Ⅱを構成する20の下位検査が関与する様々な能力について整理し、複数の下位検査に共通する能力をクラスターとして成立するかどうかを分析した結果、16のクラスターが解釈の視点として利用可能であることが明らかとなった。新クラスター分析では、全国のKABC-Ⅱユーザーを対象(70名)とした試行後のアンケート調査では、高い評価が得られ、臨床的活用が可能であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のベースは、過去に使われていたプロフィール分析であるが、科学的根拠が薄いという批判から使用されなくなっていた。そこで本研究では、因子分析の手法を用いて、能力を示すクラスターの科学的根拠を明らかにするとともに、クラスター成立の条件をクラスター内の下位検査間のばらつきに求めたことにより、その学術的意義は大きいと考える。また本研究の新クラスター分析が、心理検査の教育的活用の幅を広げたことから、社会的意義は十分にあると考える。
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