研究課題/領域番号 |
19K03319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
古川 洋和 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (60507672)
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研究分担者 |
竹内 武昭 東邦大学, 医学部, 准教授 (60453700)
中尾 睦宏 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80282614)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 歯科恐怖症 / 嘔吐反射 |
研究開始時の研究の概要 |
「歯科治療に対する過剰な不安・恐怖」を特徴とする歯科恐怖症は,口腔内の状態を悪化させる要因であることが明らかにされており,標準的介入法として認知行動療法が提唱されている。しかしながら,嘔吐反射を伴う歯科恐怖症患者については,歯科治療に対する不安・恐怖の改善に資する認知・行動的要因が明確にされていないため,従来の認知行動療法の効果は不十分であり,改善の余地があることも指摘されている。 本研究は,従来の認知行動療法の効果が不十分である嘔吐反射を伴う歯科恐怖症患者に特化した介入プロトコルを開発し,歯科恐怖症に対する認知行動療法の効果をさらに高めることを目的とした研究である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,従来の認知行動療法の効果が不十分である嘔吐反射を伴う歯科恐怖症患者に特化した介入プロトコルを開発し,歯科恐怖症に対する認知行動療法の効果をさらに高めることであった。本研究では,(1)嘔吐反射を伴う歯科恐怖症患者における不安・恐怖の改善に有効な認知・行動的要因の抽出,(2)抽出した要因の獲得を目的としたプログラムの作成,(3)プログラムの効果検討,の3点について実証的検討を行った。本研究の結果,作成した嘔吐反射を伴う歯科恐怖症に対する認知行動療法は,歯科恐怖症の改善と嘔吐反射の消失に有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでわが国において,嘔吐反射を伴う歯科恐怖症に関する疫学調査が行われ,歯科恐怖症患者の約半数は嘔吐反射を伴うことが報告されている。特に,嘔吐反射を伴う歯科恐怖症患者は,従来の認知行動療法が奏功しないことが明らかにされている。本研究の成果として期待される嘔吐反射を伴う歯科恐怖症に対する有効な介入法の確立は,従来の認知行動療法による効果が不十分であった者の歯科治療に対する不安・恐怖が,どのように維持され続けているかを明らかにするとともに,口腔内の状態を改善するための方策を提供する点においても有益である。
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