研究課題/領域番号 |
19K03326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
加藤 司 東洋大学, 社会学部, 教授 (50408960)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コーピング / コーピングの柔軟性 / 慢性ストレス / 慢性疾患 / 慢性疼痛 / 慢性うつ / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、柔軟なコーピング方略の使用が慢性疼痛によるストレスを緩和し、その結果、慢性疼痛の主観的症状も緩和するという仮説を実証することです。 慢性疼痛を患っている人々は、疼痛によるストレスに日々曝されています(慢性ストレス状況)。本研究の目的は、慢性疼痛患者が抱えている慢性ストレスを低下させ、その結果、疼痛の主観的症状の緩和することです。そのために、本研究では、ストレスに対するコーピング(対処行動)の柔軟性(coping flexibility)に焦点を当てます。
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研究成果の概要 |
この研究では、慢性疼痛を患っている人々が日々曝されているストレス(慢性ストレス状況)に対する研究です。そして、その目的は、慢性疼痛患者が抱えている慢性ストレスを低下させ、その結果、疼痛の主観的症状の緩和することです。そのために、本研究では、ストレスに対するコーピング(対処行動)の柔軟性に焦点を当てました。コーピングの柔軟性は、「ストレス状況に応じて、コーピング方略を柔軟に用いる(変化させる)能力」を意味します。 最終年度には、申請書通り、主に、①実験によるアプローチ、②縦断的質問紙研究、③介入研究に向けての予備研究によって、上記の目的を達成しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の重要な意義は、慢性疼痛に関して、心理的アプローチに期待が寄せられているという点です。加えて、多くの人々が慢性疼痛を患っており、その内の多くが医療機関を受診していないことから、本研究結果の波及効果は大きいと考えられます。 本研究の副次的成果として、すでに収集している慢性うつ病患者のデータと比較することで、神経生理学的に類似したメカニズムを持つ、慢性ストレス、慢性疼痛、慢性うつ病との間の心理学的類似性や相違性を明らかにできました。さらなる展開として、慢性疼痛を患っている人々のQuality of Life向上に貢献する知見が得られる可能性もあります。
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