研究課題/領域番号 |
19K03329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
坂井 誠 中京大学, 心理学部, 教授 (80274603)
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研究分担者 |
山本 竜也 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 講師 (70802924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マインドフルネス / 回避行動 / うつ / 不安 / ランダム化比較試験 / 質問紙研究 / うつ症状 / 不安症状 / 介入研究 / 作用機序 / うつ病 / 不安症 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
マインドフルネスとは「意図的に、今この瞬間に、価値判断をすることなく、注意を向けること」と定義される(Kabat-Zinn, 1994)。うつ病や不安症に対しての有効性が実証されつつある。 本研究では、マインドフルネスが回避行動の低減に及ぼす影響を明確にし、うつ病や不安症に対する治療の有効性を検討する。そのために、①大学生を対象とした質問紙調査、②コミュニティサンプルに対象を拡大した質問紙調査、③対象者を無作為にマインドフルネストレーニング群と統制群に割付けたランダム化比較試験、を実施する。 こうした研究により、回避行動に焦点をあてたマインドフルネスの有用性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、マインドフルネスが回避行動を減少させることにより、うつや不安に対して効果を発現するかを検討することであった。研究1では、大学生を対象とした横断的な質問紙研究を行った。研究2では、コミュニティサンプルを対象としたオンライン調査による縦断的な質問紙研究を行った。研究3では、大学生を対象にオンラインでの動画配信によるランダム化比較試験による介入研究を行った。本研究の結果から、マインドフルネスがうつや不安を改善させる要因として回避行動が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マインドフルネスは診断横断的なアプローチであり、うつや不安をはじめとする様々な障害に有効性が示されている。これまでマインドフルネスの作用機序に関する研究は、主に注意制御や脱中心化といった認知的側面に焦点があてられてきた。しかし、第3世代の認知行動療法という観点からは、行動的側面からの研究も求められる。本研究では、横断的な質問紙研究、縦断的な質問紙研究、そして介入研究をもとに、マインドフルネスと回避行動に焦点を当てたという意味で、学術的、社会的な意義があった。
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