研究課題/領域番号 |
19K03330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 名古屋経済大学 |
研究代表者 |
家接 哲次 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 教授 (20352867)
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研究分担者 |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
近藤 真前 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30625223)
小川 成 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (90571688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マインドフルネス認知療法 / 慢性うつ / マインドフルネス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では比較的負担の少ない低用量マインドフルネス認知療法(Low-dose Mindfulness-Based Cognitive Therapy: MBCT-ld)を開発し、その効果を慢性うつ病に対して検討するものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、慢性うつ患者に負担の少ない低用量マインドフルネス認知療法(Low-Dose Mindfulness-Based Cognitive Therapy: MBCT-ld)の実施可能性と効果を検証する目的をもっていた。これまでに健常者を対象にしてMBCT-ld(6セッション、各90分)の実施可能性の検証を終えた。その後、臨床群(慢性うつ病患者)に対して実施し、実施可能性と効果の検証をする直前で新型コロナウイルスが蔓延したことで、本研究は大きく遅延してしまった。2度の研究期間の延長をしたが、臨床群での介入が十分に行われないまま、研究期間が終了してしまった。コロナウイルス蔓延期間、臨床現場での研究活動が全くできなかったため、マインドフルネス認知療法およびマインドフルネスに基づいた心理療法に関する文献研究を行うことにした。その結果、1冊の書籍と1本の論文を発表することができた。特に、2023年に発表した『うつのためのマインドフルネス認知療法ガイドブック』(北大路書房)には、MBCT開発者の一人であるマーク・ウイリアムズ博士から序文を頂くなど、多くの研究者から一定の評価が得られていると思われる。この書籍は、我が国では初めてのMBCTに関する書き下ろしであり、MBCTの源流からエビデンスまで幅広く解説されている。さらに、MBCTの具体的な指導法に関しても丁寧に紹介されているため、臨床現場でMBCTを実施する治療者間では重宝されるガイドブックになっていると思われる。この書籍の出版を通して、我が国でのMBCTの普及の一助になったと確信している。本研究は当初の研究計画から異なるものとなってしまったものの、次の研究に向けての大きな土台を築くことができたことは間違いないと思われる。
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