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メンタルヘルス不調者の復職支援要請システムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K03332
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関(財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

舘野 由美子  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80570449)

研究分担者 毛利 伊吹  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (20365919)
疋田 尋子  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (40771449)
矢崎 大  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (40807111)
酒井 由美子  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (50772399)
濱野 晋吾  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80786806)
野藤 夏美  (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (50807112)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードメンタルヘルス不調 / 復職 / 上司からの支援 / 心理教育 / 復職支援 / メンタルヘルス不調者 / 情報共有カード / 上司による支援 / 複線径路等至性アプローチ / TEA / 上司 / 支援要請
研究開始時の研究の概要

メンタルヘルス不調により休業した労働者が復職後に安定した就労を再確立する過程で職場上司からの支援は不可欠である。しかし上司は復職者への支援に困難感を抱き,必要な支援が適切に提供されていないと報告されている。本研究ではまず復職過程で有効な上司からの支援内容をインタビュー調査により解明する。そして復職者が医療者と共に「いま必要な支援」を考え,自ら上司に支援要請する「復職支援要請システム」を開発し評価する。それにより上司は復職者の状態や具体的な支援内容を容易に把握でき,復職者は自らの状態を客観的に評価する力や支援の要請力などの社会的スキルを育むことができ,継続的な再休職予防として効果が期待できる。

研究成果の概要

メンタルヘルス不調者が休職し,その後復職,安定した就労の継続を再確立していく過程で,上司からの支援は重要である。調査の結果,復職過程で徐々に上司との関係性が深まり,それが就労の継続に影響していることが示された。メンタルヘルス不調の様子や復職過程は個人により異なるため,復職者本人が復職過程で必要な支援を自ら理解し周囲の関係者に要請していくことが望ましい。そこで復職者が自身の復職過程の全体像を理解するための心理教育用のパンフレットを作成し活用した。さらに,復職過程でそのときどきに必要な支援を要請していけるよう復職者が関係者と情報共有するためのワークシートを作成し運用した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

メンタルヘルス不調者が復職する過程で上司との関係性が徐々に深まる過程を呈示した。また,復職支援の研究成果をもとに「はたらくひとのメンタルヘルス不調―相談から療養 安定した就労の確立まで」という心理教育用のパンフレットを作製した。これは東京都内の企業や省庁の健康管理室150カ所以上に配布され活用された。また,病院でおこなわれている復職を目指す人の集団精神療法のプログラムでも使用し,参加者が自身の復職過程の理解を深める一助となった。さらに,パンフレットは研究者らの所属する病院のホームページ上で公開し,必要に応じて誰でも閲覧できる状態にした。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 海外文献抄録:一般的な精神障害に罹患後の復職:関係者の期待を探索する質的研究2023

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 49(1) ページ: 138-139

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 精神疾患による初回休職からの復職後オン就労継続を予測する要因に関する探索的検討2022

    • 著者名/発表者名
      毛利伊吹,櫻井美智子,原節子,有賀千晴,酒井由美子,疋田尋子,磯邉由紀枝,濱野晋吾,矢崎大,佐藤夏美,舘野由美子
    • 雑誌名

      精神科治療学

      巻: 37(12) ページ: 1397-1406

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【海外文献抄録】職場における心理療法的相談を用いた一般的な精神障害の従業員への早期介入、治療、そしてリハビリテーション:多施設共同ランダム化比較試験の研究プロトコル2022

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 48(1) ページ: 138-139

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 【海外文献抄録】メンタルヘルス問題を抱える失業者の視点:復職への障壁と解決策2022

    • 著者名/発表者名
      疋田尋子
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 48(1) ページ: 139-139

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 海外文献抄録 一般的な精神障害がある社員の病気休職および復職の決定因について:スコーピングレビュー2020

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 46 ページ: 137-137

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 海外文献抄録 職場の社会システムと復職後の継続的就業:上司、同僚の協力的支援と疾病への反応に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      矢﨑大
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 46 ページ: 138-138

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 海外文献抄録 バーンアウトした従業員の休職と復職支援に関する上司のマネジメントについて:成員カテゴリー分析を用いて2020

    • 著者名/発表者名
      野藤夏美
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 46 ページ: 139-140

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 海外文献抄録 復職後の継続的就業:個人的要因と社会的要因に関する系統的レビュー2020

    • 著者名/発表者名
      毛利伊吹
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 46 ページ: 140-141

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 職場復帰後の安定した就労の再確立を目指した心理療法過程2019

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子
    • 雑誌名

      心理臨床学研究

      巻: 37 ページ: 29-39

    • NAID

      40021898486

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 総合病院における復職支援グループ療法の試み2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤夏美,舘野由美子,櫻井美智子,毛利伊吹,有賀千晴
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] メンタルヘルス不調による休職者の職場への適応過程と上司からの支援 ―複線径路等至性アプローチ(TEA)を用いて―2020

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子,疋田尋子,有賀千晴,矢﨑大,櫻井道子,原節子,野藤夏美,酒井由美子,毛利伊吹
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 職場不適応後の妥協と回復の過程―復職支援の心理療法の達成目標について考える―2019

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 内省を深めることの困難さについての一考―復職支援におけるクライエントの特性と内省について―2019

    • 著者名/発表者名
      野藤夏美
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 復職支援の心理療法―職場との具体的連携について考える―2019

    • 著者名/発表者名
      舘野由美子、疋田尋子、毛利伊吹、酒井由美子、野藤夏美、濱野晋吾
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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