研究課題/領域番号 |
19K03340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
林 光緒 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (00238130)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 入眠困難 / 睡眠 / 過覚醒 / 入眠期 / 脳波 / 認知的覚醒 / 睡眠ポリグラフ記録 / 笑い / 夜間睡眠 / 脳波段階 / 入眠過程 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、入眠期脳波を指標として、入眠困難者における認知的覚醒が入眠過程に及ぼす影響の詳細を明らかにする。まず、認知的覚醒を上げるものとして、入眠困難者によく見られる「眠ろうと努力すること」すなわち入眠努力が入眠過程に及ぼす影響を検討する。続いて、認知的覚醒を下げるものとしてリラクゼーションを取り上げ、「笑い」によって活動的快、リラックスイメージによって非活動的快を喚起することが入眠過程にどのような影響を及ぼすかを検討する。
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研究成果の概要 |
入眠困難には不安や反芻などの認知的覚醒が関与している。本研究は、認知的覚醒を実験的に操作し、入眠過程に及ぼす影響を検討した。その結果、(1)眠ろうと努力すると、入眠期初期に強い影響が現れ、寝つきが悪くなるが、入眠期後半には影響はあまりみられないこと、(2)就床前に30分間笑ったり、(3)快適なイメージを思い浮かべながら眠ると入眠期初期の認知的覚醒が低下し、寝つきがよくなることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眠ろうと努力すればするほど眠れなくなる。このような就床時の過剰な覚醒(過覚醒)が入眠困難の原因となっている。その影響が入眠過程のどの段階まで続くのか、どうすれば過覚醒を低減できるのかを明らかにできれば、入眠困難の有効な対処法となる。本研究の結果、過覚醒は入眠過程の初期に現れること、その時期に快的でリラックスできる心理状態になるよう、就床前に笑ったり、快的なイメージをありありと思い描くことが就床時の過覚醒の低減に有効であることを明らかにした。
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