研究課題/領域番号 |
19K03341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
内田 香奈子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (70580835)
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研究分担者 |
山崎 勝之 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 特命教授 (50191250)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 教育プログラム開発 / 潜在的感情 / 顕在的感情 / 感情教育 / ストレス・コーピング / ユニバーサル予防 / 感情教育プログラム / フォローアップ / 潜在的・顕在的感情 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は子どもたちが自らの感情をコントロールできる力を育成するための教育プログラムの開発や、その背景にかかわる心理学的な基礎研究に従事してきた。この教育プログラムが、より効果的に活用されるためには、近年着目されている、私たちが意識できない感情(潜在的感情)の動きが教育を行うことでどのように変動するのかを確認する必要があった。 そこで、一連の研究では、その測定が精度高く実施できるためのツールの開発と、学校現場で教育プログラムがより円滑に進めることが出来るように内容の改訂を行い、先の疑問を検証することを目的とした。
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研究成果の概要 |
本研究では、実施する教師の負担を軽減するために、新たな手法を用いた感情教育プログラムを開発した。このプログラムの教育効果を評価し、インプリシット感情とエクスプリシット感情が情動焦点型コーピングに与える影響を検討した。研究は小学校5,6年生を対象に実施した。その結果、本プログラムは、インプリシットとエクスプリシットの両感情を効果的に高めることが明らかとなった。さらに、インプリシットな正感情の得点が低いほど、特に、エクスプリシットな正感情の得点が高いほど、感情の同定への影響がより高まることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感情教育プログラム「感情の理解と対処の育成」は一定の科学的成果をあげていたが,これまでの効果検証は,本プログラムが育成する情動焦点型コーピング(emotion-focused coping)の対象となるエクスプリシット感情の意識下にあるインプリシット感情の動き捉えていない欠点を有していた。感情教育介入による両感情の影響の一部を明らかにした本研究は、学術的な意義があると言える。 また、感情へのコーピングスキルは健康や適応に影響を及ぼすことが示されており、教育現場で教師がより簡便に実施できるプログラムの開発は社会的意義があると言えよう。
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