研究課題/領域番号 |
19K03348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
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研究分担者 |
北畠 義典 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00450750)
駒田 陽子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40451380)
有竹 清夏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50415577)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 不眠 / 認知行動療法 / 不安 / うつ / COVID-19 / 不眠症 / 睡眠負債 / 高齢者 / 運動 / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
不眠症は成人期以降に多く見られる睡眠障害の1つであり,特に高齢期になるとその有病率は突出して高くなる。不眠症はうつ病の発症・再発予防,自殺行動に寄与することから,高齢者の不眠症対策がメンタルヘルスの向上,ひいては健康寿命の増加につながると考えられる。現在,成人期と高齢期の不眠症では,①発症・維持メカニズムが異なること,②高齢期の不眠に対して認知行動療法(CBT-I)と身体活動の有効性が示されているが,身体活動はCBT-Iの治療要素の1つであること,③高齢期の不眠に対するCBT-Iは成人期のそれよりも効果が劣ることから,どの治療構成要素が高齢期の不眠改善に有効であるかを明らかにする必要がある。
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研究実績の概要 |
本年度は,不眠のフェノタイプの発症と慢性化を予測する要因を検討するためのコホート研究を実施し,年齢要因が各フェノタイプの発症・維持に関与することを明らかとした(岡島 義ほか.不眠フェノタイプの発症と慢性化を予測する要因の検討:コホート調査 日本睡眠学会第47回定期学術集会発表,2022;尾棹万純・岡島 義ほか.不眠症の発生および重症化の要因に関する不眠症状のフェノタイプに基づいた検討:横断調査による検討 日本睡眠学会第47回定期学術集会発表,2022)。 また,高齢者の睡眠特徴とそれに合わせた介入方法の実践についてまとめた(岡島義.睡眠の科学と実践:科学的知見を社会に活かす 日本在宅ケア学会誌,26(2),36-40,2023). 20歳以上の成人3000人を対象に睡眠,運動,食事に関するweb調査を実施し,素解析を実施した。その結果,65歳以上の高齢者は65歳未満の者と比較して,眠気や疲労感,不眠重症度などの得点が低く,早寝早起き傾向が早まることが明らかとなった。特に,慢性不眠障害に該当する者のうち,65歳以上の者は,65歳未満の者と比べて日中の疲労感の訴えが少ないことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染症による活動制限などの影響で,調査の実施およびデータ解析に若干の遅れが出ているものの,解析は十分に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
web調査を実施し,高齢者の不眠に影響を及ぼす認知行動的要因について明らかにしていく。
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