研究課題/領域番号 |
19K03349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
清水 良三 明治学院大学, 心理学部, 研究員 (40211289)
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研究分担者 |
大川 一郎 筑波大学, 人間系, 教授 (90241760)
益子 洋人 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90710038)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 高齢者 / 健康動作法 / 心身健康増進 / 心身の融和感 / フレイル / コロナ禍 / 触れない動作法 / オンライン動作法 / 心身健康援助 / セルフケア / 心身統合的援助 / 援助プログラム / 心身統合援助 / RCT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,高齢者の心身の健康増進のための心身統合的な援助法として, 健康動作法に基づくプログラムを開発し, 新たに開発した「高齢者における心身統合尺度」を用いて, 高齢者健康動作法の有効性を検討する。動作法は, 日本発祥の心身統合を志向する心理援助法であり, 高齢者に対する研究からは, ①心身双方への作用, ②短期間の介入による高い効果, ③運動負荷量の低さ, ④身体機能レベルを問わず適用可能という利点が示されている。本研究により,身体機能が衰えた高齢者に適用可能で心身双方に作用する援助法が開発され,高齢者に対する心身双方への健康増進援助指針が示されることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では,高齢者の心身の健康増進の動作法プログラムの開発と効果の検討を目的とした。初年度は,動作法とイメージ技法,認知行動療法の効果を比較した。次年度は,心身の融和感尺度短縮版を開発し,高齢者における心身の融和感とフレイル等との関連を調査した。コロナ禍で直接の動作援助が困難となったため,オンライン動作法と対面動作法(コロナ禍前に収集), オンライン動作法と動画視聴動作法の効果比較を行った。最終年度は,高齢者に対する触れない動作法各技法と体操の効果を比較した。本研究により,非接触式の動作法の効果,高齢者のフレイルに対する心身の融和感の重要性が示され,高齢者に対する動作法プログラムが開発された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍 により,予定した高齢者に対する身体に触れての動作法を行えなくなり,非接触方式の動作法として触れない動作法,オンライン動作法,動画視聴動作法の効果の検討,高齢者に対する動作法プログラムの開発を行った。これまで検討されてこなかった動作法独自の有効性,触れない動作法やオンライン動作法のエビデンスが明らかとなり,コロナ禍の中,非接触で行える心身の援助法が示されたことは,意義がある。 高齢者においては,心身の融和感尺度短縮版が開発され,フレイルに対する心身の融和感の重要性が示されたこと,触れない動作法プログラムが開発された点は,そのサクセスフルエイジングを支え,予防研究を促進する上で意義がある。
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