研究課題/領域番号 |
19K03352
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 至学館大学 |
研究代表者 |
笹竹 英穂 至学館大学, 健康科学部, 教授 (00319229)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | デートDV / 心理的暴力 / 束縛 / 束縛行為 |
研究開始時の研究の概要 |
近年社会問題となっているデートDVの中で、心理的暴力(束縛行為)は,スマートフォンのメールの送受信を無断で確認するなど,交際相手の行動を監視し束縛するものである。 交際相手から監視され束縛されても,むしろ「それほどまでに私に愛情を持っているのか」と感じ,被害感を持たない場合があることがあるが、その後ストーカーなどの被害に発展する危険性がある。 そこで本研究は,心理的暴力(束縛行為)に焦点を絞り,被害の認識をもつことを阻害している要因を明らかにする。 研究は①被害者の認識に焦点を当てた研究,②恋人間の関係性に焦点を当てた研究,③研究結果の心理臨床的妥当性の検証の3領域において実施する。
|
研究成果の概要 |
デートDV(心理的暴力)の被害の認識を阻害する要因を明らかにすることを研究目的とした。その原因として、そもそも若者は専門家とは異なった認識を持っているために、デートDV防止の啓蒙活動などの効果が十分にあがっておらず、若者たちが正しい認識を持っていないためではないかと推測された。そのため専門家が作成したデートDV防止パンフレットに対して、若者がどのような意見を持っているかを調査した。その結果、専門家はデートDVは加害者に責任があると考えているが、若者はカップルの二者関係の中で生じる関係性の問題として捉えていることなどが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでデートDV防止講座が実施され、パンフレットも作成されたが、専門家の認識と若者の認識が異なっているために、これらの啓蒙活動が十分に効果を上げていないことが明らかとなった。本研究によって、デートDVについて、若者の認識の特徴を3点明らかにすることができた。これらの視点から、デートDV防止講座を実施し、パンフレットを作成すれば、若者は正しくデートDVを理解し、被害にあった場合に適切に被害認識を持つことができるようになることが期待される。
|