研究課題/領域番号 |
19K03357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 芦屋大学 |
研究代表者 |
林 知代 芦屋大学, 臨床教育学部, 特任教授 (00512641)
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研究分担者 |
小野田 淳人 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (70835389)
油井 邦雄 獨協医科大学, 医学部, 研究生 (90101352)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 知覚認知機能 / アストロサイトのタンパクのgの濃度 / 発現予防 / 感覚の過敏性 / 対人関係の機能不全 / シナプス機能損傷指標 / ナノ粒子 / 酸化ストレス/総抗酸化脳の指標比 / 健常者と自閉スペクトラム症の違い / 感覚の感受性 / 酸化ストレス/総抗酸化脳指標 / 知覚認知異常 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉症スペクトラム症(ASD)の知覚認知能力のアンバランスの発現要因として、外部環境因子が挙げられているが詳細は不明である。分担研究者小野田はナノ粒子の投与を受けた妊娠マウスの仔の大脳皮質でシナプス機能を担うアストロサイトの機能指標タンパクの(GFAP)の濃度の上昇を見た(Onoda et al,2017;Onoda et al,2018)。更に、ナノ粒子は酸化ストレスを生じ,脳細胞にダメージを与える(Wilson et al, 2016)。分担研究者油井はASDの病態因として抗酸化脳の低格性を発見した(Yui et al. 2017,2017. doi,1016/j.ijdevneu.2016)。これらのエビデンスに基づきASDの知覚認知機能における認知機能の所見とナノ粒子との関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
コロナ期間が明け、被験者への依頼がようやく順調に進んだ。2022年度には科研費課題のアストロサイトのタンパクのglial fibrillary acidic protein (GFAP)の濃度の測定を自閉症スペクトラム症27例と正常群11例、計36例で測定し、ASD例で有意にこのナノ粒子の血清濃度の値が高いことを発見した。この知見はASDの部位応答性の原因と関係があると考えられる。きわめて重要な発見であり、内外の研究者の注目を浴びる可能性が高い。今後はこのGFAP値とASDのAberrant Behavior Checklist, Social Responsiveness Scale, 認知機能検査の知見と照らして、どの症状に最も関与するか検討し、詳細をまとめている。また発展的研究として自閉スペクトラムの検査で得た結果をもとに、知的能力による違いについて精査し、特性として存在する偏りのある発達特性や没頭、知的偏り、コミュニケーションの困難などに質的違いがあることから、自閉スペクトラムの特性を持ったギフティッドについて注目し研究の集大成として本の出版をした。欧米ではギフティッドといわれるなかに自閉スペクトラム特性を持つものが存在することはギフティッドASとして周知されているが我が国では、彼らに焦点を当てた研究はこれからの課題でもある。漸増中のASDの発現予防策をアストロサイトのタンパクのglial fibrillary acidic protein (GFAP)の濃度の測定結果から社会に提供すことの意義は、当人の自己同一化の混乱を予防することでもあり、潜在能力が社会に還元できる可能性を提示できる可能性があるともいえる。
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