研究課題/領域番号 |
19K03359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 安子 武庫川女子大学, 心理・社会福祉学部, 教授 (60388212)
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研究分担者 |
松端 克文 武庫川女子大学短期大学部, 心理・人間関係学科, 教授 (90280247)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 福祉専門職 / ストレスマネジメント / ダイナミクス / 性差 / cobid-19 / バーンアウト / エンパワメント / レジリエント / ストレスへの適応ダイナミクス / ストレスの自己制御 / 生き甲斐感 / 体調管理への葛藤 / ストレス制御 / コロナ禍 / ストレス対処 / 対人援助職者 / ワークエンゲージメント / レジリエンス / ストレスの自己調整 / 自覚的ストレス / 対人援助職 / 福祉職 / ストレス制御システム / アクションリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
ヒューマンサービスに従事する対人援助職者のうち福祉職のストレス認知と対処の仕組みにおける心理的特性を解明し、この特性に適合したバーンアウト防止を目的としたストレスマネジメント技法を開発し、その技法の効果検証をする。全体の構想は、アクション・リサーチの手法を用いて、①福祉職に特有のストレス反応の自己制御の仕組みを解明する、②この自己制御に適合すると同時に福祉職のニーズに応じたストレスマネジメント技法を開発する、③その心理的介入技法の効果と汎用可能性を検証する、の3点である。本研究の意義は福祉職のエンパワーへの貢献と社会福祉現場を中心とするヒューマンサービス利用者への適切な援助方略の促進である。
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研究成果の概要 |
福祉専門職のストレス制御は心理資源の関係を変えながら変化し続けるダイナミクスが存在していた。そこには性差と社会的環境(本研究課題の場合はコロナ禍)が大きく影響していた。 具体的には,コロナ禍前には女性はコミュニティを作り,自己開示することによってストレスに対処していたが,ストレスを抑制する特定の心理資源は認められなかった。一方,男性は体力への自信がストレスを抑制していた。しかし,コロナ禍後は男性は体力への自信が低下し,仕事への誇りと体調管理への葛藤が生じた。また女性は体調不全をカバーする力が低下した。このようにしてストレス対処資源の関係を変えながら社会的逆境からレジリエントに適応していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床心理学と社会福祉学の融合領域において,ストレス制御の仕組みを心理資源間の関係を変化させ続けるダイナミクスの視点から福祉専門職のバーンアウト防止とエンパワーに寄与する基礎的研究を行った。対人援助職者のストレスの制御の仕組みは職種間,性別,環境でどのように異なるのか明らかにした。こうした違いがあることを前提に対人援助職者へのストレスマネジメント介入を行う示唆を得た。
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