研究課題/領域番号 |
19K03361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
森川 友子 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (70368877)
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研究分担者 |
永野 浩二 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (80330166)
平井 達也 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80389238)
福盛 英明 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (40304844)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | キャリアカウンセリング / 求職者支援 / プロセス重視 / フォーカシング / 体験過程 / キャリア / カウンセリング / キャリア支援 / 求職者 |
研究開始時の研究の概要 |
現代の若年者の就職問題の一端は、日本のキャリア支援が西洋との文化の違いや時代の変化にうまく対応できていないことにある。若年者が自分の能力も適性も流動的・発展的なものであると実感してもらい、視野が自然と広がるような支援であれば、生涯に渡って役立つと考えられる。 当研究チームは、内的体験を活用する心理療法フォーカシングをキャリア支援に取り入れて一定の成果を上げつつある。本研究では、優秀なキャリアカウンセラーに対してインタビュー調査を行って更なる有効な手法を入手するとともに、最終的には、多くの人に伝授可能な「求職者の柔軟性を高めるプロセス重視型キャリア支援プログラム」を構築、その効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、若年者の可塑性に配意しプロセス重視の考えに基づく新しいキャリア支援方法を作成し、キャリア支援者に伝授可能な「求職者の柔軟性を高めるプロセス重視型キャリア支援プログラム」を構築することである。 プログラムの参考にするために重点的に行ったのは、熟練キャリアカウンセラーの特徴に関する研究である。就活支援現場の熟練キャリアカウンセラー(以下CCと略す)8名にインタビュー調査を行い、分析結果を2020年に国内学会で・2022年に国際学会で発表、2024年に論文「公共職業安定所における求職者カウンセリングのプロセスに関する探索的研究」として公表した(森川 友子・永野 浩二・平井 達也・福盛英明・福田尚法。九州産業大学人間科学会発行「人間科学」第6巻)。この研究により、熟練カウンセラーが求職者に対して行っている育成的アプローチの様相を明らかにすることができた。 次いで、熟練カウンセラーの支援の様相に関する事例論文を公表した(「メンタルヘルス面で不安がある人に対する短期的就職支援方法に関する一提案」福田尚法・森川友子。九州産業大学人間科学会発行「人間科学」第3巻,2021年)。 さらに、求職者をアセスメントする尺度の作成を試みた。この尺度は、キャリア支援者が求職者支援のポイントを把握し易くなるようにという作成したものである。2021年にその試作段階のものを、国内学会で公表した(「就活支援のための共生的体験過程尊重尺度」作成の試み(第1報)-プロトタイプの開発-」森川友子・福田尚法・永野浩二・福盛英明・平井達也)。尺度は段階が上がるごとに、自分と他者、社会の中に多層的かつ有機的な相互連関を見いだす態度が表れるように構成されている。 本研究の最終目的である「キャリア支援プログラムの開発」については、全体像を公表できていないが、支援の着眼点や教材は揃ってきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新しいキャリア支援プログラムの体系化及びその効果検証に至っていないのは、新型コロナウイルス感染拡大のため研究チーム全員の本務が多忙を極めたことが理由の一つであるが、その他にも、研究を進めるうちに、熟練キャリアカウンセラーの支援には一般的なキャリアカウンセリングと異なる部分が多くあることが分かり、プログラムの作成及び効果検証を急ぐよりも、その様相を様々な次元で明らかにすることが先決と考えたことによる。
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今後の研究の推進方策 |
当初目的としていたのは求職者の柔軟性を向上させるプロセス重視型キャリア支援プログラムの開発及び検証であったが、今回の研究では検証の前段階にあたる、プログラムの開発に重点を置く。現在までの研究で、熟練キャリアカウンセラーの支援のスタンス、着眼点を明らかにし、その支援プロセスの特徴も示すことができたが、さらにその様相を明らかにするため、今後は、熟練キャリアカウンセラーによる一事例を用いて、求職者の意識の広がりや深まりを促進する際の関わり例を分析する。
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