研究課題/領域番号 |
19K03367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
蘆田 宏 京都大学, 文学研究科, 教授 (20293847)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視知覚 / 運動視 / 姿勢制御 / ベクション / バーチャルリアリティ / 心理物理学 / VR / HMD / 自己運動知覚 / 仮想現実 / 脳機能計測 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚性の自己運動感覚(ベクション)は長く研究されてきたが生起メカニズムの解明は不十分で.VR(仮想現実)機器の隆盛に伴い,再検討が必要となっている.本研究では,1) ヘッドマウント型VR機器におけるベクションの心理応答と身体応答の検討,2) ベクションを支える運動視の基礎過程の解明,3) ベクションに関連する脳機能画像実験(fMRI),の3つを柱として,VR環境による映像酔いの評価と対策の検討も行う.視覚運動情報処理と身体感覚という基礎科学的問題を基軸としながら,新しいVR環境における,より効果的なアプリケーション開発と安全性の確保につながる応用性の高い知見を得ることを目指す.
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研究成果の概要 |
視覚運動情報によるヒトの視知覚と身体的効果について、心理実験による検討を行った。まず、ヘッドマウントディスプレイで観察するオプティックフロー視覚刺激に対する反応について、知覚される自己運動感覚(ベクション)と、無意識に生じる身体動揺の関係に関する一連の成果を得た。また、通常のディスプレイ上の基礎的な視覚運動刺激を用いた心理物理実験による知覚特性に関する一連の知見が得られ、一部を国立台湾大学との共同成果として発表した。さらにfMRIを用いて脳内機構を推定する実験を予備的に実施した。期間中に生じた新型コロナ禍により十分なデータが得られなかったものの、今後の研究に向けた改善の示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚運動情報処理は日常生活における自己あるいは対象物の移動に伴って常に生じていることであり、その理解は生活の質を向上させるための基礎的な課題といえるだろう。その点では本研究の成果は漸進的であり、直ちに新しい理論や応用技術につながるとまではいえない。一方、ヘッドマウントディスプレイに関する知見、特に立位と座位で身体応答が大きく異なるという新事実や、上下視野による違いを示したことは、VRゲーム等のアプリケーションの効率的な設計、また、自動車運転などにおけるAR、MR的情報提示のデザインなどに寄与する可能性があるだろう。
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