研究課題/領域番号 |
19K03380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 京都大学 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
中島 亮一 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (30626073)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 視覚的注意 / 個人差 / 行動制御 / マインドフルネス / 個人特性 / パーソナリティ / 性格特性 / 認知スタイル |
研究開始時の研究の概要 |
人間の視覚処理の中心的な役割を果たす注意の機能の個人差について、性格や認知スタイルという個人特性に着目した研究を行う。注意の制御は、覚醒(課題に対する準備を整える)、定位(適切な位置・対象に注意を向ける)、競合の解消(不要な情報を抑制する)の三成分から成ると言われている。それらの成分が性格特性等によってどのように変わるかを、探索的に検討する。さらに、注意制御の効率を上げると言われているトレーニングを対象として、個人特性に応じた注意機能向上に向けた効率的な介入方法も検討する。
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研究成果の概要 |
本研究課題の主な目的は、人間の情報処理の中心的な役割を果たす注意機能について、パーソナリティ等の個人特性に注目して検討することであった。注意機能は、覚醒(課題に対する準備を整える)、定位(適切な位置・対象に注意を向ける)、競合の解消(不要な情報を抑制する)の3成分に分けられる。これらの成分の個人間差について検討を行った。注意ネットワーク課題を用いて測定した注意の各成分について、行動抑制系・行動賦活系の特性との関連、マインドフルネス瞑想トレーニングを行うことによる機能向上の個人差要因についての知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、注意ネットワーク課題を用いて測定した注意のサブ機能について、行動抑制系・行動賦活系の特性との関連、マインドフルネス瞑想トレーニングを行うことによる機能向上の個人差要因についての知見が得られた。これは、注意機能が個人特性によって変わりうることを示しており、注意研究の新しい展開につながると考えられる。また、マインドフルネス瞑想トレーニングと注意機能向上について、先行研究の結果は一貫していないが、実験参加者の個人特性という要因を加えることでそれを解決できる可能性が示唆されたことは、効率的なトレーニングを明らかにできるといった社会的な意義もある。
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