研究課題/領域番号 |
19K03389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
吉田 弘司 比治山大学, 現代文化学部, 教授 (00243527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 障害児 / 認知機能評価 / 発達支援 / ヒューマンセンシング |
研究開始時の研究の概要 |
現在,コンピュータやタブレット,ゲーム機では,タッチセンサや視線センサ,身体センサなど,多くのセンサが利用可能になってきた。これらの技術を応用すれば,重症心身障害児を含む多くの子どもたちから反応を引き出し,その心理発達の評価や訓練に応用することが可能になる。本研究では,心理学で開発された心理実験や心理測定技法を新しいセンサ技術と組み合わせることで,さまざまな障害をもつ子どもの認知機能を評価したり,その発達やリハビリを支援するプログラム群を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では,近年のセンサ技術を活用することで,障害児の認知機能評価や発達支援に利用可能なプログラム群を開発した。タッチセンサを利用すれば,子どもの注意や実行機能をゲームによって評価したり,書字動作時の運筆分析を行うことができた。また,視線センサを使うことで重度の運動障害をもつ子どもの意思表示を可能にしたり,注意や記憶を含む認知機能の評価が可能となった。さらに,身体センサやVR技術を用いることで,身体イメージや視点取得,共感性や視線・表情の認知といった高次の認知機能の評価も可能となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実験系基礎心理学においては,情報技術を活用したさまざまな実験課題や研究技法が開発され,多くの学術的知見を得てきたが,医療や福祉,教育などの社会の現場においてどれだけ貢献してきたかと問えば,その社会貢献は十分とは言えないだろう。それに対して,本研究では,センサ技術を活用することによって,知的障害や重度身体障害を含む障害児の認知機能の評価や発達支援を可能にするプログラムを開発した。この点において,本研究は,基礎心理学研究の社会貢献についてひとつの可能性を示したと言える。
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