研究課題
基盤研究(C)
本研究は核融合エネルギー実現に向けてヘリカル型磁場閉じ込め装置のプラズマ閉じ込め性能の向上を目指します。電磁場制御によりプラズマ中に閉じ込め性能の優れた領域、すなわち内部輸送障壁を形成するための手法を開拓します。そのために、これまでにない発想に基づくプラズマ計測装置、ダブルポケルスセル型マルチパストムソン散乱計測装置を開発し、超高精度プラズマ温度密度分布計測や非等方電子速度分布計測を目指します。
磁場閉じ込め核融合炉に必要な高性能プラズマを生成するためにプラズマの熱輸送を改善することが必要である。そのためにプラズマ中に内部輸送障壁を形成し、閉じ込め改善を行うことが研究をおこなった。磁場構造とは独立に電場生成が可能なヘリカルプラズマの特性をいかして磁場構造変化から電場形成、そして内部輸送障壁形成と繋がっていくプラズマ構造形成のダイナミックな物理機構を解明し新しい発想であるダブルポケルスセル型のマルチパストムソン散乱計測装置(DPMP-TH)を開発することで電子の非等方な速度分布を計測し、電子速度分布がプラズマ輸送や障壁形成に与える影響を解明した。
人類共通のエネルギー問題解決、それに伴う持続可能な社会の創造、地球温暖化問題を始めとする地球環境問題の解決のために磁場閉じ込め核融合炉によるエネルギー生成の実現を目指した。そのために必要な高性能プラズマ生成を実現するためにプラズマの熱輸送を改善を目指した。本研究により得られた電子内部輸送障壁形成に対する知見は、この目標達成に資する成果と考えている。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
Plasma and Fusion Research
巻: 15 号: 0 ページ: 2401044-2401044
10.1585/pfr.15.2401044
130007882172
Journal of Instrumentation
巻: 15 号: 02 ページ: C02011-C02011
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Journal of Instrmentation
巻: 15