研究課題/領域番号 |
19K03939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 明星大学 (2023) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2019-2022) |
研究代表者 |
坪井 昌人 明星大学, 理工学部, 教授 (10202186)
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研究分担者 |
三好 真 国立天文台, JASMINEプロジェクト, 助教 (50270450)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ブラックホール / 中間質量ブラックホール / 銀河系中心 / ミリ波サブミリ波干渉計 / 大質量星 / 位置天文学 / サブミリ波天文学 / 銀河中心ブラックホール / 位置天文学観測 / 星形成 / 大質量生成 / 銀河系中心アーク / 銀河系中心ローブ / 銀河中心 / 超巨星 |
研究開始時の研究の概要 |
銀河系中心の巨大ブラックホール(GCBH)の成長過程を探るためにALMAを用いて銀河系中心近傍1pc内での中間質量ブラックホール(IMBH)の探査を実施する。探査の方法は以下の2つである。 1)水素再結合観測による電離ガスのダイナミックスによる探査 2)ALMAで検出されるWR/早期O型星の位置天文学による探査 すでに我々自身の先行研究でこの領域にIMBHのほぼ確かな候補を発見しているが、中心BHとこのIMBHが存在するだけでは宇宙年齢たっても両者の合体は起こりにくい。しかし第2のIMBH(すなわち第3BH)があれば3体相互作用で合体は起こり得てIMBHの合体による成長シナリオが現実的になる。
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研究成果の概要 |
この研究は銀河系中心(SgrA*)近傍1pc内に存在すると予想される太陽の数千倍から数万倍の質量を有する中間質量ブラックホール(IMBH)を探査をアタカマミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)の観測による位置天文学データ(固有運動)から行おうというものである。(1)ALMAでSgrA*の近傍の約70個の天体の位置を決めた。(2)そのうち65個の天体の固有運動を導出した(3)固有運動と再結合線の視線速度から赤外線天体IRS13E3に内包される天体が太陽の数千倍の質量を持つことを発見した。(4)分子ガスの化学的性質からIRS13E3のSgrA*からの実距離を推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銀河系中心には太陽の400万倍の質量を持つ巨大ブラックホールが存在している。しかし、それがどうやって質量を獲得して現在の姿になったかは明らかではない。ガスが降着するとその重力エネルギーのため明るく輝くがその光の圧力のためガスの降着を妨げられる。この困難を解決するには固まった天体を落とせば良いが普通の星だと頻繁に落とす必要があるが、観測的には見つかっていない。そこで太陽の数千倍の質量を有する中間質量ブラックホールがたまに落ちる可能性が考えられた。実際のそんな天体があるだろうか、その探査がこの研究である。そして実際にその候補となる天体を見つけることができた。
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