研究課題/領域番号 |
19K03989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
川崎 一雄 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 准教授 (60624806)
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研究分担者 |
酒井 英男 富山大学, 理学部, 客員教授 (30134993)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マンガン土 / 鉱床 / 温泉水 / 火山 / 環境磁気 / 古地磁気 / 岩石磁気 / マンガン / 火山活動 / 磁気特性 / 北海道 / 岩石磁気学 / 古地磁気学 / 年代測定 |
研究開始時の研究の概要 |
火山噴火の予測に対し,長期に渡る連続的な火山活動記録は必須であるが,常時観測網の整備前の連続的な時系列データの取得は著しく困難である.本研究は,火山活動と密接な関係にある温泉水に着目し,北海道の活火山地域の温泉水から恒常的に沈殿する二酸化マンガンを対象に,古地磁気・岩石磁気学研究を行う.採取試料から,連続的な古地磁気年代と磁性粒子の種類・量・粒径の変化を求め,温泉水の活動期間と環境変化を明らかにし,活火山の連続的な熱史の解明を試みる.
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研究成果の概要 |
本研究は,北海道駒ケ岳及び旭岳の麓から採取したマンガン土コア試料が池底面からの深さやコアの採取位置によらず主要な磁性鉱物が同一であることを示した.結果は,細菌作用により温泉水よりマンガン土の沈殿が開始して以降,温泉水の経路や火山の状態に顕著な変化がないと考えられる.また,カナダGrum鉱床の古地磁気・岩石磁気解析から,近傍の白亜紀Anvil深成岩体の貫入は鉱床の形成に関与しておらず,ジュラ紀の構造運動に伴う形成を明らかにした.鉱床と火山の関連性に対し古地磁気・岩石磁気の有効性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に火山活動の解明には,古文書や火山灰層・火山噴出物等の研究から火山噴火年代や噴火の様式を明らかにされる.一方,噴火を伴わない期間については,常時観測網が整備される以前の詳細な情報の取得は著しく困難である.本研究で得られた成果により,火山の状態の推定に温泉水から恒常的に沈殿する堆積物の岩石磁気特性解析が有効である新知見が得られ,火山学や資源地質学への新規手法としての展開が期待される.
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