研究課題/領域番号 |
19K03992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
横尾 亮彦 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70420403)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 阿蘇山 / 火山 / 空振 / 噴火 / 火山ガス / 無人航空機 / 熱 / 噴気 / 噴気ジェット |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、阿蘇中岳第一火口の噴気活動を対象にして、音響アレイ観測と可視・熱赤外線映像観測、および山麓でのSO2放出率測定を繰り返し実施する。これらのデータから、噴気ジェットのストローハル数の推定を行う。推定したストローハル数を用いることで、噴気ジェットの周波数時間変化からSO2 放出率を逐次推定することを目指す。3カ年かけて、ストローハル数の推定精度を高めていくと同時に、手法の限界・妥当性と一般拡張性についての検討も行う。噴気ジェットの音響観測をもとにした連続かつ自動的な火山ガスSO2 放出率推定によって、火山噴火発生の切迫性評価や、噴火活動推移予測の高精度化などへの貢献が期待できる。
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研究成果の概要 |
阿蘇山中岳第一火口の火山活動状況や、水蒸気爆発による観測点被害、新規調達した観測機材の不具合などの複合的な理由により、当初予定していた研究実施内容を変更せざるをえない状況であった。しかし、無人航空機による火口地形変化や噴出物飛散分布の把握や、無人航空機を利用した火山ガス観測、熱データ解析方法の改善、また、水蒸気爆発発生前に頻発した空振パルスの波形解析を実施し、本研究の最終目的でもある火山活動度モニタリングの高精度化に資する重要な成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
噴火が発生すると立ち入り禁止区域が設定され、この外から火山活動状況を把握することが要請される。本研究では、噴火中の阿蘇山でドローンを使用したさまざまな観測を試行し、火口地形変化や噴出物の飛散範囲を把握することに成功した。また、火山ガスサンプリングや熱データ解析法の高精度化でも成果を上げた。また、空振データ波形解析を準リアルタイムで行えば水蒸気爆発発生を予見できるかもしれないことを見出した。
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