研究課題/領域番号 |
19K04003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
島田 英之 岡山理科大学, 工学部, 教授 (70268598)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 浸水 / 3D表示 / インターネット / Webブラウザ / MMS / Mobile Mapping System / 浸水シーン / 実測3Dデータ / インターネットサービス / 防災意識 / 家屋 / 3D / CG / 浸水状況再現 / 3D表示 / レーザ点群 / コンピュータグラフィックス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,一般的なWebブラウザを用いて,浸水発生時に現地で実際に起こりうる状況を3次元CGで確認しつつ疑似体験できるというインターネットサービスの構築を目的とする。 計測用車両で対象地域の道路とその周辺をレーザスキャンし,サーバ上に大量の実測データを蓄積していく。この実測データを,ユーザの利用環境に応じた品質でインターネット配信し,Webブラウザ上で処理して3次元CGとして再構築する。ユーザは,水面の高さを設定したり,自由な視点から確認したりしながら,浸水時に起こりうる状況をリアルに想定できる。これにより,激甚化の一途にある水害に備えるためのひとつの手段を提供したいと考える。
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研究成果の概要 |
平成30年7月豪雨では,岡山県倉敷市真備地区において,浸水ハザードマップによる危険性が十分に認知されず屋内にて多くの犠牲者が出た。本研究では,MMS (Mobile Mapping System,移動計測車両) で真備地区を走行して得た点群から広域3Dシーンを構築してインターネットで配信し,現実の標高に基づく詳細な浸水状況を3D表示できるWebサイトを開発した。利用者は,容易な操作で3Dシーン中に車や人のモデルを配置し,浸水した道路の歩行や,冠水時のアンダーパスの通過にどの程度の危険が伴うかを視覚的に確認できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広域をレーザスキャンして得た膨大な3D点群から面を生成して3Dモデルを構築するには,通常は人手による作業を要するため,新規の3Dモデル作成やその後の更新は容易ではない。本研究は,MMSで道路を走行して得た高密度の3D点群を様々に処理し,インターネットで配信可能な3Dシーンにまで自動変換する一連の技術を含み,3D点群データ処理技術としての学術的意義がある。また,多くの地域の3DモデルがWebブラウザで配信されることで,身近な地域で発生しうる浸水状況をリアルに確認でき,防災意識が高まるという社会意義がある。
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