研究課題/領域番号 |
19K04025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山崎 徹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (00396285)
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研究分担者 |
七山 太 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 上級主任研究員 (20357685)
下田 玄 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (60415693)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 日高火成活動帯 / 日高変成帯 / 日高帯 / 日高累層群 / 中の川層群 / 日高山脈 / イザナギ-太平洋海嶺 / アダカイト / イザナギー太平洋海嶺 / 常呂帯 / 根室帯 / 古千島弧/オホーツク古陸 / マントル-地殻マグマ・システム / 堆積年代 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道中軸部~東部の地質の基本構造や造構史は,1990年代までに一旦確立されたが,2000年以降に中軸部の日高帯を中心に新たな年代値が多数報告され,見直しを迫られている.そこで,本研究では,見直しの遅れている東北海道を含め,岩石学的な再検討や高精度の地球化学データの拡充により,堆積-火成-変成システムが矛盾なく説明できる,北海道中軸部以東の地質体の白亜紀以前から現在までの総合的な観点からの造構史を再構築する.
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研究成果の概要 |
北海道の中軸部を構成する、襟裳岬から日高山脈を経て北見市に至る新生代の火成活動帯について、これまで原因がはっきりと分かっていなかった4,600万年前と3,700万年前の活動が、中央海嶺の沈み込みという地質学的な単一の事件によって説明可能であることを明らかにした。その上で、同地域に分布する堆積岩類の詳細な年代値の拡充とあわせ、北海道中軸部の地質帯の4,600万年前から1,900万年前の千島海盆の形成までの新たな地質モデルを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北海道中軸部には、日高山脈に沿って、日本列島のような島弧のかつての地下深部25 km程度から地表までの地質断面が露出しており、岩石が極めて新鮮で連続的に観察できることから、第一級の研究材料としてこれまでに重要な学術的成果が報告されてきた。ところが、新たな年代測定手法の普及により、これまでの成因を説明するモデルが、新たな年代値によって整合的に説明できなくなってきていた。そこで、当地域の岩石学的・地球化学的・年代学的な新たな視点からの検討を行い、現状の科学的データを説明する新たな地質モデルを構築した。成果は権威のある学術誌に掲載され、国際的に重要な研究対象地域であることが改めて認知された。
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