研究課題/領域番号 |
19K04123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小谷野 智広 金沢大学, 機械工学系, 准教授 (20707591)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 電解加工 / 表面テクスチャ / 微細テクスチャ / 超硬合金 / 切削加工 / 切削工具 / 短パルス |
研究開始時の研究の概要 |
近年,数十μmオーダーの微細構造を付与する表面テクスチャリングが大きく注目されている.本研究では,μsオーダー以下の短パルス電源を用いた高精度電解加工により,数十μmオーダーの微細構造を大面積表面に対して高精度で一気に付与できるテクスチャリング手法を構築する.さらに,切削工具に種々のテクスチャを付与し,工具摩耗低減などの切削加工特性の向上を目指す.
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研究成果の概要 |
トライボロジー特性の向上を目的とした表面テクスチャリングが注目されているが,加工速度や加工変質層の発生に課題がある.一方で,電解加工は加工速度が速く,加工変質層も生じないという特徴を有する.そこで,大面積の表面テクスチャリングを高精度かつ高速に実現するために,数十μmオーダーの細周期構造を有するmmオーダー以上の工具電極形状を,電解加工によって工作物に一括して転写する手法を開発した.さらに,切削加工特性の向上を目的として,本手法によって超硬合金製の切削工具へテクスチャを付与することを可能とした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表面テクスチャリングのための様々な手法が提案されているが,量産部品等への適用を行うためには,加工速度などに課題があった.一方で,電解加工は加工速度が速く,加工変質層が生じないという優れた特徴を有する.本研究により電解加工による一括テクスチャリングが可能となったことで,電解加工が量産部品等へのテクスチャリングを行うための有効な手法になりえる.さらに,電解加工によって超硬合金製の切削工具へのテクスチャリングも可能であり,種々のテクスチャを付与することで,切削加工特性向上の実現が期待できる.
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