研究課題/領域番号 |
19K04146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
青木 才子 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (30463053)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 指の摩擦 / 疑似触覚 / 皮膚水和状態 / 表面粗さ / 触感 / トライボロジー / 水和状態 / 触知覚 / 表面テクスチャ / 分子膜 / 指 / すべり摩擦 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年度は,次年度以降の本格的データ収集に向けた予備実験と位置付け,接触面観察を備えた指の摩擦測定装置の改良やディスプレイの触感試験で使用するデバイスの開発・最適化を行う.2020年度以降では,平板型摩擦測定装置にタブレット端末を設置してディスプレイの応答遅れによる触感試験と摩擦測定を同期させて行い,視覚的刺激と力学的応答による触感の定量的表現指標について提案する.
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研究成果の概要 |
触感の刺激因子として,表面粗さ,指先皮膚の水和状態に着目し,表面粗さが異なるガラス表面上で指の摩擦測定と触感試験を実施し,摩擦による触感の表現指標の確立を試みた.指先皮膚の水和状態の差異により摩擦係数の大小だけでなく摩擦係数の安定性や振動に差異が生じることがわかった.すべり感やさわり心地を心理尺度値で表現し指の摩擦特性と比較した結果,すべり感は皮膚の水和状態に依存し摩擦係数や分散と相関がある一方,さわり心地は材料表面の物性と相関があり相関は見られなかった.指先皮膚の水和状態や摩擦係数など界面現象に相関があるすべり感は心理尺度値を用いて定量的に表現できることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表面粗さ,指先皮膚の水和状態,画面応答遅れなど触感刺激因子と指の摩擦特性との相関分析により,すべり感など界面現象に関連のある触感を定量的に表現することができ,これは学術的独自性の高い成果である.触感の定量的表現を発展させて視覚刺激や摩擦刺激により擬似的な「重み」感覚を再現することが可能になれば,触感を制御する新たなインターフェースの開発が期待できる.
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