• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

キノコの子実体形成過程における水分経路のRIイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 19K04232
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分19020:熱工学関連
研究機関宇都宮大学

研究代表者

二宮 尚  宇都宮大学, 工学部, 准教授 (70212123)

研究分担者 鈴木 智大  宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (10649601)
金野 尚武  宇都宮大学, 農学部, 准教授 (60549880)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードキノコ / 水分 / RI / 可視化 / RIイメージング / 三次元計測 / 水 / 三次元 / 水分経路
研究開始時の研究の概要

キノコの子実体は水分含有量が80~90%と非常に高いが、植物の導管のような組織は無く、 その水分経路が不明であり、子実体形成過程における水分経路の解明は効率的な栽培方法に重要な知見を与えると考えられる。応募者らは、蛍光染料を用いたシイタケの水分経路の可視化を行い、空気中の水分を採取している可能性を示唆した。本研究では、キノコ1個体のライフタイムにわたる水分移動を観察するため、放射線同位体を用いることで子実体形成過程における水分経路をライフタイムに渡って、in-vivoにて観察することで、子実体の生育条件に関するより詳細な知見を得ることを目的とする。

研究成果の概要

本研究の成果は大きく分けて、3つに区分される。
1つ目は、蛍光染料を用いた可視化によって、キノコの子実体の成長過程において、特に傘の部分の成長には主に空気中の水分が吸収されていることが分かった。2つ目に、傘の成長において、最初に形成された部分が傘の中心を構成し、その部分はそれ以上、成長する事なく、傘の周囲が新たに形成されて行くことが分かった。3つ目の成果として、RI物質としてセシウム137を用いた可視化を試みたが、β線の空気中の飛程がそれほど長くないため、子実体を取り巻く程度の領域の大きさでの計測は現実的ではないことが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

キノコの子実体形成過程における水分経路のin-vivo観察が可能であれば、キノコのより良い栽培方法を明らかにする事が可能である。本研究の成果として、RI物質を用いた三次元の可視化が容易ではない事が明らかになったが、蛍光染料を用いた観察により、キノコの傘は最初に中心部分が形成され、その後、周辺部分が順に成長する事、その際、主に空気中の水分を吸収して成長する事などが分かった。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 蛍光色素ローダミンBを用いたシイタケ子実体生長過程における水分経路の可視化2019

    • 著者名/発表者名
      窪田敏和、鈴木智大、金野尚武、二宮 尚
    • 雑誌名

      日本きのこ学会誌

      巻: 26 号: 4 ページ: 164-168

    • DOI

      10.24465/msb.26.4_164

    • NAID

      130007814570

    • ISSN
      1348-7388, 2432-7069
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] きのこ子実体成長過程における水分経路の可視化2023

    • 著者名/発表者名
      二宮 尚
    • 学会等名
      第166回微小光学研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] LIFによるキノコの形成過程における水分経路の可視化2022

    • 著者名/発表者名
      窪田敏和, 二宮 尚, 金野尚武, 鈴木智大
    • 学会等名
      日本機械学会熱工学コンファレンス2018
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi