研究課題/領域番号 |
19K04272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
今村 孝 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (10422809)
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研究分担者 |
棚橋 重仁 新潟大学, 自然科学系, 助教 (00547292)
橋本 学 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20282973)
野田 善之 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60426492)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 乗降支援機構 / 車いす / 操作力低減 / 乗り心地評価 / エネルギー蓄積 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,鉄道を利用する車いす使用者が増加しており,公共交通機関の整備が進められている.しかし,鉄道施設においては,車両の動揺によるプラットホームへの接触を避けるための余剰間隔が必要であることから,完全に段差と離隔(プラットホームと電車との隙間)を取り除くことはできない. そこで本研究では,車いす使用者の鉄道利用時における円滑な乗降支援として,介助や電源なしに利用可能で,最大200mmの段差や離隔を解消する,シームレスな乗降支援機構の実現を目的としている.
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研究成果の概要 |
車いすを利用する方が鉄道を利用時に,ホームと車両の段差や隙間を越えてスムーズに乗降可能になるよう,介助・支援なしで通過できる機構が求められている.本研究では,車いす利用者自身の手動操作によって,段差高さに合わせて車いすを持ち上げ,鉄道車両への乗降を実現する装置を提案する.この機構を,国際・国内規格ISO/JISに準じて設計・製作した.そして,ダミー負荷や人を対象とした実験により,乗降動作中に車体が低振動,安定であること,また,段差踏破時のレバー操作時間を評価し,基本操作が可能であることを確認した.一方で,体重が軽量で腕力の低い利用者に対して,レバー操作を支援する機構が必要であることも確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モータなどの電気エネルギーを用いた支援装置が多く開発・実用化される一方で,災害時などの電気エネルギーを喪失した場合の利用継続性が懸念される.本研究で開発する「利用者自身の操作力を利活用する機構」の開発は,支援装置の持続的な利用に向けて不可欠である. また,機構の知能化技術を高めることは,支援機器の低コスト化,送電などのインフラ依存度の低下の実現につながり社会的なバリアフリーの促進に寄与するほか,人の残存機能を活用することで高齢化社会における身体機能の低下の抑止にも寄与するものと考えられる.
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