研究課題/領域番号 |
19K04325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
高野 浩貴 岐阜大学, 工学部, 准教授 (50435426)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ディマンドリスポンス / エネルギーマネジメント / 最適化 / インセンティブ / 電気料金 / 電力取引 / スマートグリッド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,① 電力供給者と消費者の双方にとって望ましい基礎概念の調査・選定・発展,② ①に基づくピークタイムリベート式DR向け手法の再構築,③ 再構築した手法の他方式DRへの応用,④ ②と③で得た知見を体系化したDRの基礎設計法の確立,⑤DR導入後の実情を反映して持続する仕組みの検討と④への反映,という五つの項目を研究期間内に達成することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では,電力料金,リベート,卸市場価格の基準を中立の立場で理論的に算定する手法を創案し,それを元に合理的なディマンドリスポンスの在り方を探求する。ディマンドリスポンスは,電力システムの 3E+S(Energy efficiency,Economic efficiency,Environment,Safety)を連立させる上での最重要概念である。本研究は,「知識や経験による直感的なディマンドリスポンスの設計」から「最適化理論に基づく合理的な設計」へとパラダイムをシフトし,消費者参加型の新しい電力システムの基盤確立に繋げるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ディマンドリスポンス(DR)は,電力需給の逼迫時や電力の卸市場価格の高騰時に電力消費を減らすよう設計された電力料金体系,あるいは報酬によって電力消費行動の抑制を促すよう設計された仕組みを指す。ただし,DR を理論的に設計する手段は確立されておらず,海外の事例や従来の電力システム運用で培った知識や経験などを元に設計しているのが実情である。本研究は,中立性を重視して電力料金,リベート,卸市場価格の基準を算定する理論を構築するもので,DR を単なる概念として捉えるのではなく,電力需給運用時の有力な可制御要素として組み込めるようにするものと期待している。
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